選択的夫婦別姓の対応に慎重姿勢…参院予算委
参院予算委員会は2日、安倍晋三首相と全閣僚が出席して2016年度予算案の基本的質疑を行い、審議が始まった。首相は、民主党の蓮舫氏が選択的夫婦別姓を認める法案を議員立法で提出するとして対応をただしたのに対し、「国民の中でもさまざまな議論がある。今後も議論が深まっていくだろう」と述べるにとどめた。
最高裁判決で「国会で論じられるべきだ」と指摘されたことについても「我が国の家族のあり方に深く関わる問題だ」と述べ、慎重に対応する考えを示した。
また、安倍政権の経済政策「アベノミクス」については「総雇用者所得は増え、総数で正規社員が26万人増えている。こうした実態を見ても失敗したとはいえない」と強調した。【野原大輔】