「子ども=幸せ」の公式が息苦しい
私が嫌―な気持ちになるのは、「子どもがいない人=かわいそう」という図式だ。
この思想は、少子化が進んでますます加速している。
なぜなら、子育てする人を礼賛するのとは別に、「子育て至上主義」までもが一緒に広がっているからだ。
「子育てする私は上、子育てしないあなたは下」
私が言いたいのはね、子育てする人を礼賛するのは全然OK(私も同じ)なんだけど、子育てするのが「一人前」みたいな「子育て至上主義」がなんか嫌。
子育てするほうが偉いというのを、「自分の価値観として」考えるのは別に個人の自由だからそれでいいよ?
でも、その上下関係というか階級制度を、あたかも普遍的な価値観のように強制するのが嫌なんだよ。
つまりね、「子育てしてる私は上、子育てしてないあなたは下」という階級制度を、単なる個人の価値観で考えるのではなく、全ての人に共通の価値観として考えるのが嫌なんだよ。
劣等感をうえつける
「何で子供いないの?」と質問すること自体はよろしい。
見下すのも軽蔑するのも、その人の価値観だから許す。
でも、子どもがいないことが劣ってるなんてことは、人類普遍の価値観ではない。
それだけはいいたい。
発言権さえない空気
どこのメディアでも「少子化だ!子育て!ワー!」という感じで疲れる。
別に勝手にすりゃいいけど、子なしハラスメントのレベルだよ、ふう。
かわいそうを演じる
「子どもいない私は哀れな存在です、はい」というオーラを出しながら演技しながら知り会いに会うのは地味に精神削られる。
だから、もう居直ってしまおうかなと思うね。
でも、私みたいに子どもいない人が劣等感ありますオーラ出してると、子どもいる人が優越感にひたれるから。
彼らの幸せを満たしてあげてるわけさ。
あっ、誤解のないように言うと、私自身は、子どもを育てる人はすごいと思うし、偉いと思うよ。
でも、「子育て至上主義」は嫌なんだよねって話。