TBS番組「イメージ損ねた」 BPOに意見書
水戸市は1日、先月3日に放送されたTBSのバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」内で、「水戸市のイメージを損ねた」として、放送倫理・番組向上機構(BPO)に意見書を提出した。
番組は「検証 水戸なら今でも印籠(いんろう)の効果あるんじゃないか説」と題し、マナーの悪い駅利用者に対し、水戸黄門のように印籠(いんろう)を出して注意すると平伏するかを試した。終盤、番組側が用意した4人の男性が、「水戸光圀公」役の男性から喫煙を注意されたことに立腹し、男性に罵声を浴びせる場面も放送された。
放送後、市に「観光を取りやめた」「水戸への出張が憂鬱」など6件の意見があったという。市は番組内での謝罪を求めたが、番組側は「娯楽として適切であると判断した」などと応じなかった。BPOは今後審議するかどうかを検討する。
高橋靖市長は「エキストラによる高齢者に対する暴力的な言動を含み、水戸の若者のイメージを著しく損ねるもので遺憾」とコメント。TBSテレビ広報部は「意見書を十分検討した上で、今後も誠意をもって対応する」とコメントを発表した。【玉腰美那子】