武雄市が「こどもの貧困対策課」 九州初、ひとり親家庭支援へ
佐賀県武雄市は新年度から、「こどもの貧困対策課」を新設する。ひとり親世帯などへの支援策を拡充させるのが目的。東京都足立区が「子どもの貧困対策担当部」を設けているが、市は「九州の自治体で貧困対策を専門にする課の設置は初めてではないか」としている。
新年度一般会計当初予算案に計1096万円を計上。ひとり親世帯で、親の就労支援や資格取得の全額助成(上限40万円)、住宅支援として空き家の補修費助成(上限150万円の3分の2を持ち主に助成)などを盛り込んだ。「子ども教育部」内に課を設け、市教育委員会など関係部署の職員が兼務する方向で、人員や業務内容は今後詰める。市が現在、把握しているひとり親は約580人という。
小松政市長は「支援方法は多岐にわたるが、まず子どもの貧困というくくりで実態を把握し、必要なこと、足りないことを見極めながら進めたい」と話した。
=2016/02/25付 西日本新聞朝刊=