保育園の送迎。
事を済ますと
外に飛び出して何かを探してる。
ユウタロウは三輪車に乗るのが好きなんだそう。
それも青の三輪車。
今朝は全部乗られてて
乗りたいとワガママ言うユウタロウに
「◯◯ちゃんに貸してって言ってごらん」と
背中を押した先生。
前はいっしょに行かなきゃ
動かなかったんだと。
最近は軽やかに走り
お姉ちゃんたちのところに
お願いして
振り返った目には、、、涙。
私の元に走ってきて、
ただただ抱きついて泣く。
思うようにいかなかった歯痒さと
私に見られた悔しさ。
じゃあ、他の手を考えようと
先生と作戦を練る。
一度断られたユウタロウは
引き腰だけど
先生に助けられながら
赤い三輪車を持って
再度お願い。
「いいよ」
そう言われたら
さっきまでの悔し涙と
嬉し涙の感情が入り交じる。
「ありがとう」
最後はやり取りを
遠くから眺めてると
私を探して目で訴える。
『貸してもらえたよ』
子どもは子どもなりに
楽しみながら
感じながら
世界を遊んでる。
自分たちでできないときには
大人たちの手を借りて
甘えるのも、いい機会。
それを体験することで
頼れることの喜びを、知る。
見守ってくれる人の愛を、知る。
涙拭いながらバイバイしてくれる
ユウタロウに
私まで涙に包まれた朝。
泣き虫ユウタロウさんは
とてもとても素直すぎて
私にはいい中和薬。