ベルリン・フィルなど 難民をコンサートに招待

3月2日 5時58分

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中東などからの難民の流入が続くドイツで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などが難民たちを招いて特別コンサートを開き、ヨーロッパでの難民の受け入れを後押ししていく姿勢を示しました。

このコンサートは世界最高峰のオーケストラの一つ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などベルリン市内の３つの楽団が共同で開きました。
ベルリン・フィルの大ホールで１日開かれたコンサートには母国を逃れた難民やその家族、それに難民たちを支える地元のボランティアなど合わせて、およそ２２００人が招かれました。
コンサートでは、３つの楽団がモーツァルトやベートーベンなどの名曲を１時間余りにわたって順番に披露しました。演奏では、それぞれの楽団の首席指揮者が指揮を執り、演奏が終わるたびに聴衆から盛んな拍手が送られていました。
シリアから逃れてきた男性は、「ことばで表現できないくらいすばらしい演奏でした」と話していました。
中東などからの難民の流入が続くドイツでは市民の間で難民に対する見方が厳しくなっていますが、コンサートを主催したベルリン・フィルのサイモン・ラトル首席指揮者は「これが始まりだ」と述べ、今後もヨーロッパでの難民の受け入れを後押ししていく姿勢を示しました。