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弥生時代後期か すずりの一部出土 福岡・糸島市3月2日 5時57分
「魏志倭人伝」に登場する「伊都国」があったとされる福岡県糸島市の遺跡から、弥生時代後期のものとみられる「すずり」の一部が見つかり、日本の文字文化の始まりをうかがわせる貴重な資料として注目を集めています。
すずりが見つかったのは福岡県糸島市にある「三雲・井原遺跡」です。
すずりは長さ6センチ、幅4.3センチ、厚さ6ミリで、糸島市教育委員会などによりますと弥生時代後期に当たる1世紀から2世紀ごろのものとみられ、中国・漢の時代に普及していた「長方形板石硯」の一部とみられるということです。
邪馬台国が登場することで知られる古代中国の記録「魏志倭人伝」には、当時この地域にあったとされる「伊都国」と中国との間で文書のやり取りが行われていたと記述されていて、糸島市教育委員会では、日本の文字文化の始まりをうかがわせる貴重な資料だとしています。
弥生時代のすずりが見つかったのは平成10年に島根県松江市の遺跡から、かけらが見つかったのに続いて国内では2例目です。
鑑定に当たった九州大学の西谷正名誉教授は「『すずり』の発見は外交拠点だった伊都国を示す材料でもある。文字そのものはまだ出ていないが、土器や小さな破片に字が書かれているかもしれないので詳しく調査していきたい」と話しています。
すずりは長さ6センチ、幅4.3センチ、厚さ6ミリで、糸島市教育委員会などによりますと弥生時代後期に当たる1世紀から2世紀ごろのものとみられ、中国・漢の時代に普及していた「長方形板石硯」の一部とみられるということです。
邪馬台国が登場することで知られる古代中国の記録「魏志倭人伝」には、当時この地域にあったとされる「伊都国」と中国との間で文書のやり取りが行われていたと記述されていて、糸島市教育委員会では、日本の文字文化の始まりをうかがわせる貴重な資料だとしています。
弥生時代のすずりが見つかったのは平成10年に島根県松江市の遺跡から、かけらが見つかったのに続いて国内では2例目です。
鑑定に当たった九州大学の西谷正名誉教授は「『すずり』の発見は外交拠点だった伊都国を示す材料でもある。文字そのものはまだ出ていないが、土器や小さな破片に字が書かれているかもしれないので詳しく調査していきたい」と話しています。