2016年03月02日
「おそ松さん」第21話の麻雀シーンを徹底的に解説してみました
(過去記事:来週の「おそ松さん」は必見、麻雀回だ!時代は完全に麻雀!)
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先週の次回予告の時点でお伝えしましたが、今週の「おそ松さん」第21話の前半はサブタイトルもそのまんま「麻雀」でした! BD1巻が10万枚も売れるほどの超絶大ヒット作品で麻雀がメインとなる回が行われるとはなんと喜ばしいことでしょう。

時刻は0時5分。雨が降る夜、松野家からジャラジャラという音が聞こえてきました……。
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先週の次回予告の時点でお伝えしましたが、今週の「おそ松さん」第21話の前半はサブタイトルもそのまんま「麻雀」でした! BD1巻が10万枚も売れるほどの超絶大ヒット作品で麻雀がメインとなる回が行われるとはなんと喜ばしいことでしょう。

時刻は0時5分。雨が降る夜、松野家からジャラジャラという音が聞こえてきました……。
カラ松「長い夜が、始まった……。」別に麻雀は昼でも夜でもできるのですが、徹夜で麻雀を打つ「徹マン」なんていう言葉もあるように、昼よりは夜にやるイメージが強いですね。雀荘(全自動麻雀卓セットを貸してくれる場所)は深夜は営業してはいけないことになっているのですが、仲間内でやる分には自由です。

この場面は「洗牌」と言って、みんなで麻雀牌を混ぜているところです。ほら、トランプだってUNOだって、1ゲーム終わるごとにカードを混ぜるじゃないですか。あれです。「混ぜる」のではなくて「洗う」と表現するのがちょっとシャレてますね。あまり騒がしく混ぜるとご近所迷惑になるので気を付けましょう。
ちょっと作画が粗いですが、細かいものがバラバラに動く様子はアニメで表現するのにはあまりに難しすぎるのでやむを得ないところでしょう。

さて、OPを挟んで麻雀が始まりました。麻雀は基本的に4人でやるゲームなので、最初はカラ松と一松は抜けて、おそ松・チョロ松・十四松・トド松の4人で打つようです。カラ松が卓の外からナレーションをしています。

カラ松「数ヶ月ぶりの麻雀。その第1回戦は、起親(チーチャ)チョロ松で幕を開けた。」麻雀というゲームは、1人の「親」と3人の「子」でやるゲームです。「親」は4人で順番にやっていくのですが、最初に親をやる人を「起親(チーチャ)」と言い、とりあえずまず最初に誰が親をやるかを決めてからゲームが始まるのです。
この場面の前にサイコロを振っていたりしたのは、「起親」を決めるための作業です。おそ松がサイコロを振って、8の目が出たのでその目に当たる十四松がもう1回サイコロを振って、11の目が出たのでその目に当たるチョロ松が「起親」になって、「東」と書いてある起親マーク(誰が起親だったか忘れないための目印)を右手に置きました。これらの一連の作業は、特に深い意味は無い儀式みたいなものなので、あまり気にしなくても大丈夫です。ただ、麻雀を知ってると、この記事を書くのにちゃんと席順を確認してみたらちゃんとサイコロの目と振った人が合ってたので、「やるじゃん」と思うくらいです。
ちなみに、「東一局」というのは「1ゲーム目」くらいの意味です。これもあまり気にしなくて大丈夫です。

おそ松「リーチ!」ザックリ説明しますと、麻雀というのは、まず最初に13枚ずつ牌を持ってから、1枚引いて1枚捨てるというのを4人で順番に繰り返して絵合わせをするゲームです。この「リーチ」というのは、「オラオラ!あと1枚で揃うぞ!怖いだろ!警戒しろよ!」と宣言する行為です。リーチをしないでこっそりとアガることもできるのですが、リーチをした方が点数が上がるので有利なことが多いです。
このおそ松の「リーチ」を受けて、3人は考えを巡らせます。おそ松はいったいどの牌がアタリなのか。自分の順番が来たら必ず1枚切らないといけないのですが、もし自分が切った牌がおそ松の「リーチ」のアタリ牌だったら、自分だけが点数を支払わないといけないのです。
チョロ松「チッ、早いな。手役はなんだ? タンピン形と読むのが妥当。そして、たぶん好形だろうね。リーチ宣言牌の北は場に2枚切れの安牌。リャンメン・リャンメンのイーシャンテンだった可能性が高い。つまり、ツモ切りの四萬スジならまだ通りやすいが…よし!」めっちゃ考えてるwwwww
トド松「あ、七萬? 一発目に? おかしいよ。親番だけど打ったのがチョロ松兄さんだからな。シャンテン? テンパイ? でもテンパイなら東初親番を理由に即リーで追いかけてもいい。いや、六萬のワンチャンスって可能性もあるね。でも初牌。ペン七萬やシャンポンも否定出来ないのに。ま、とにかくこの手、押す理由は無いね。」
十四松「七筒? オリたな? 今のうちにリーチ者の現物を切っておいて、のちのち追いかけリーチが飛んできそうな親に対しての危険牌を先に処理したんだね。にしても、気になるのがドラがどこにあるのか。チートイドラドラだから簡単にオリるわけにはいかないけれど、リーチ者は3巡目にドラ表(示牌)の七筒を手出し。で、その後に一萬四萬。つまり、あの七筒切りでドラの対子を固定したんじゃないかな? ってことは、メンピンドラドラで満貫? それか、タンヤオがついて裏まで乗ればハネ満まで。でもな…そうなると親はなんで押したんだろう? 親はダブ東は無いはずなのに。はっ、もしかしてけっこう筒子に染まってるとか? んー、ドラはあっち(親)かも!」
単純におそ松のリーチにどの牌が危険かを考えるだけではなく、「おそ松のリーチに対するチョロ松の思考」や「おそ松のリーチに対するチョロ松の動きまで考えたトド松の思考」まで読むという、麻雀漫画でもそうそう無い高度な読みが繰り広げられています。しかし、そこまで分かる必要はありませんw そもそも現代麻雀ではこういう「他人の手を想像する」ことよりも、「間違えずに自分の手をアガリに勧める」ことの方が優先されています。いくら他人の手を想像してもそんなに当たらないのなら、見えてる自分の手をしっかりやれよ、みたいな感じです。まぁとにかく、「なんだこいつらwww麻雀漫画かよwwwwwめっちゃ考えてるwww」という反応で大丈夫です。

ちなみに、
さて、話は戻って麻雀の方ですが、おそ松のリーチも、他の3人もアガることができずに「流局」となりました。引き分けみたいな感じです。ここで、おそ松は「リーチ」をしていたため、「本当にあと1つでアガれたんだよ」というのを示すために手牌をみんなに見せる必要があります。

二筒が斜めに傾いているのは作画ミスですね。麻雀牌の中でも筒子のデザインは、丸の数は合っててもどこに配置されているかが麻雀を知らないと間違えやすいので、漫画やアニメの麻雀シーンでは時折こういうミスが起こります。そうです、こんばんは、私が麻雀警察です。

(過去記事:「SHIROBAKO」一挙放送が超面白かった!でも麻雀シーンは…)
チョロ松・トド松・十四松「「「リーのみの、ペン三筒、やられた!」」」麻雀というのは色々な「役」があって、その役を手の中で揃えればアガった時の点数が高くなるのですが、おそ松は「リー(チ)のみ」という役が1つしか無い(=アガったとしてもとても安い)上に、「ペン三筒」という悪い待ち(=アガりづらい)だったので、3人はおそ松をあんなに怖れる必要は全然無かったから「やられた!」と悔しがったわけです。
カラ松「おそ松の麻雀ポリシー、それは全ツッパ。カンチャン・ペンチャンはもちろん、単騎の即リーも厭わない。しかも、一度鳴いたらオリない。親リー相手だろうが押しの一手。押して押して押しまくる。故に……守備力が皆無! トビ率100%」麻雀はどんなに上手い人でもアガり率は25%程度で、毎回毎回自分がアガれるわけではありません。他の人に先にリーチをされたら、先程のチョロ松たちのように必死にどう対応するかを考えて、なるべく自分は直撃されないようにするものなのです。おそ松のように押して押して押しまくっていると、自分がアガって点数が増えるよりも、自分が直撃されて点数が減っていき、点数が無くなる(トビ)となってしまうのです。

オーラス知らずのおそ松麻雀は本来は1局(1ゲーム)ごとに順番に親をやっていき、2周して「オーラス」という最後のゲームが終わったら終了するのですが、おそ松はその「オーラス」に辿り着くより前に点数が無くなってしまうくらい弱い、ということですね。これはひどいwww
さて、次にトド松の打ち筋ですが、「最速最強をうたう鳴き麻雀」とのことです。麻雀というのは基本的に「1枚持ってきて1枚切って」という作業を繰り返してアガリに向かうのですが、他の人が切った牌を欲しければ「鳴く」ことでスピードアップすることもできるのです。

これ、麻雀漫画の金字塔「哭きの竜」だ!
トド松と同じく「鳴き」を得意技とする主人公の麻雀漫画で、30年ほど前に大ヒットして、麻雀漫画というジャンルにヤクザとタバコのイメージを強く植えつけました。今でも道行く40代・50代の人に「麻雀漫画といえば?」と聞いたらこの作品が一番多く挙げられそうな気がします。
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そんなトド松ですが、弱点はメンタル。他人に「リーチ」をされると、直撃されることを恐れるあまりダメダメになってしまうようです。「長考最高時間40分」って長すぎだろwww

ベタオリの貴公子、トド松「ベタオリ」というのは、自分の手が全くアガリに向かっていないバラバラな状態になっても必死こいて他人に直撃されないように逃げ回る打ち方のことです。まぁそう悪いことではないのですけど、どうしても弱気なイメージはありますねw
次はチョロ松。理論派デジタル雀士で、流れやツキは一切信じないとのことです。現代の人にとっては「そんなの当たり前だろ」って思うかもしれませんが、つい10〜20年前までは、麻雀には「流れ」という目に見えない運の偏りがあって、確率的に正しい打ち方を積み重ねるのではなくその目に見えない「流れ」を掴んだ者が勝てるんだ、という考え方が主流派だったのですよ……。ただ、チョロ松はそんな目に見えないものは信じない、と。

背景がマトリックスみたいな電子的な感じになりましたね。これは、美少女麻雀漫画「咲-Saki-」のヒロイン・「のどっち」こと原村和を意識しての演出でしょうね。

ただし、チョロ松は嘘をつけない性格のため、「リーチ」をすると自分の待ちが目にでてしまうそうです。って、目に出るってそのまんま目に出てくるのかよ!w

ノーリターンなオープンリーチ、チョロ松本来「オープンリーチ」というのは、自分のアガリ牌を見せてリーチをすることで、他の3人からは出なくなるけどそのぶん自力でアガった時に普通のリーチより高くなるというものです。いわゆるハイリスクハイリターンってやつですな。チョロ松のように、普通のリーチなのに「オープンリーチ」と同じようにアガリ牌がみんなにバレてしまうのは、ただの「ハイリスクノーリターン」となるので、この二つ名が付けられたのでしょうw
次は十四松。
カラ松「説明不能なオカルトシステム。なんてことない安手が、これがゾーンに入る。十四松タイムは絶対攻撃時間。ノれば何人たりとも阻めない。」「オカルトシステム」とは、麻雀漫画家の大御所・片山まさゆき先生の名作「牌賊!オカルティ」内に登場する言葉。「オカルト」の名の通り、「デジタル」のように説明や計算できるものではない不思議な力のことですが、それを利用して勝とうとするものです。
「十四松タイム」は、卓上の暴君という二つ名を持つ瀬戸熊直樹という麻雀プロが得意とする、流れにノって自分ばかりが連続でアガリ続ける時間を「クマクマタイム」と呼ばれていることからとったと思われます。
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しかし、流れに乗ったところで・・・・・

フリテンの暴君、十四松この「フリテン」とか、一松に指摘されていた「少牌(しょうはい)」っていうのは、まぁ一言で言うと「反則」ですね。麻雀では「チョンボ」って言いますが、自分でアガリ牌を捨てているのにそれを忘れて他の人が捨てたアガリ牌でアガると「フリテン」という反則で罰として自分から点数を払わないといけなくなります。持ってくるのを忘れたりしていつの間にか自分の牌が1枚以上減ってるというミスである「少牌」も同じ。うっかりミスでやってしまうものですが、調子に乗るとやってしまうというのは十四松らしいですね。ボゥエ!
一松は「普通に弱い」ってのは笑うしかないw 誰しも負けると機嫌が悪くなるものですが、一松の機嫌の悪くなり方は並大抵ではないようで、

卓がえしの一松これは元ネタもクソも無い、普通に人としてやっちゃダメなやつだろwwwww
さて、ここまで「見」に徹してきたカラ松の出番がやって来ました。自称「手役アーティスト」とのことで、いったいどんな麻雀を見せてくれるのかと思ったら、
映ったのは一瞬だけでしたが、満貫(8000点)くらいのアガリです。普通は喜んでアガります。
こちらも一瞬だけでしたが、「ツモ混一色一気通貫」でハネ満(12000点)くらいのアガリです。普通は大喜びでアガります。
これまた一瞬だけでしたが、「メンチンイーペーコー」でツモれば倍満(16000点)くらいあります。しかし、カラ松はこんなアガリは眼中にありません。目指すは役満(32000点)のみとのことで、上のメンチンの手も一索を切って緑一色という役満を目指します。でも、役満ってのはそう簡単にアガれないから32000点もするわけで。

不和了のファンタジスタ、カラ松「不和了(ノーホーラ)」ってのは一度もアガれないままゲームが終わること。アガって勝つことよりも、アガれなくても高い(美しい)手役を作ることに楽しみを見出すあたり、ナルシストなカラ松にピッタリな打ち筋ですね。
ここまで、みんな見事なまでにそれぞれの性格と打ち筋が合っていますね。そして、要するに6人ともみんな弱いわけねwww
と、ここで一度卓を離れていたおそ松が戻ってきます。

おそ松「真剣勝負で行こうぜ。たった一牌に血が滾る命のやり取りをさ……。」この顔の縦線や尖った鼻と顎に、すぐ命のやり取りをしたがるあたりは、麻雀漫画史上最高の大ヒット作「アカギ」福本伸行のパロディでしょうねw

他のみんなもノリノリで、ここからが本番ということで真剣勝負になります。ちなみに、「青天井」とか言ってましたがそれはあくまで「徹底的にやるぞ」という比喩であって、実際に「青天井ルール」を採用したわけではないと思われます。この「青天井ルール」ってのはムチャクチャで、通常の麻雀だとどんなに高くても1回のアガリは32000点とか48000点なのに、何千万点とか何億点というアガリも発生してしまう桁違いにインフレしたルールとなっています。かつて麻雀漫画の中でこの青天井ルールで行った勝負においては、「ムダヅモ無き改革」にて「908溝(こう)6519穣(じょう)5024禾予(じょ)3594垓(がい)8349京(けい)9283兆6857億6135万1700点」という史上最高記録が生まれています。桁違いとかいうレベルじゃねえ!
ここではおそ松がすさまじい連荘を見せて、他のみんなは「ぐにゃああああ」となってしまいます。これもまた「アカギ」「カイジ」などの福本伸行作品でお馴染みの演出のパロディでしょう。

福本作品は本当に面白いですし、今回の話を見て興味を持った方はぜひ「アカギ」「賭博黙示録カイジ」などをご覧ください。どこの漫画喫茶に行っても必ずありますし、どこの本屋でもほぼ打ってます。それくらい、日本中で読まれているギャンブル漫画の最高傑作ですから。

おそ松がものすごい勢いでアガり続けて、やがて「東一局 50042本場」を迎えました。麻雀というのは親がアガれなければ順番に親が回っていくゲームなのですが、親がアガり続けると「1本場」「2本場」…と延々と同じ局(今回の場合は「東一局」)が続いてしまうのです。しかも、本番に入ってからは「トビ無し」という、先程までのおそ松のように点棒が無くなっても終わりにしないルールなので、みんながマイナスになっても親のおそ松がアガり続ける延々と続いてしまいます。それにしたって50042本場ってのはやり過ぎですがw 1日は1440分しか無いのだから、1局を超高速で1分で終わらせても1ヶ月以上掛かるぞ!w まぁこれについては、麻雀の神様・阿佐田哲也「東一局五十二本場」のパロディなのでしょうが。それにしたって豪快に桁を増やし過ぎだ!w
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トド松「ここは勝負! この現物牌を! 行っけー、現物、通れー!」「現物」というのは、おそ松が相手の場合、おそ松がすでに捨てている牌(厳密には、おそ松がリーチをしていた場合はそれにすでに通った牌)のことです。つまり、この後におそ松がツッコむ通りに、「通れ!」と気合いを入れるまでもなく通ることが分かりきっている牌となります。それなのにいちいちはしゃぐトッティー、ウザかわいいw
チョロ松も同じく気合いを入れて現物を切って、おそ松をウザがらせますw

麻雀には「白」という何も書いてない牌があるのですが、それに他の牌を描くというのは麻雀漫画などにおいては定番のイカサマとなっています。実際にやっちゃ絶対ダメですよ。ダチョウ倶楽部的なアレではなくて、マジで。本気で怒られるから。
そして、このへんからだんだんメチャクチャになってきますw

カラ松「やっときたぜ…。神満、『十四松』!!!」
麻雀は自分の手牌13枚と、最後にアガリ牌の1枚の、合計14枚でアガリ形が完成するゲームなのですが、松の模様がデザインされている一索を14枚集めて「十四松」という手役を作り上げました。もちろんこんな手役は無いですし、そもそも同じ牌は4枚までしか無いです。どっから持ってきたんだw
ちなみに、イカサマなどで手牌を全部同じ牌に揃えたアガリとしては、「ムダヅモ無き改革」の白一色や、「ダイナマイトダンディ」の發だけで作った緑一色、そして高橋のぼる「ジャンロック」の東一色などが挙げられます。いずれも同じ牌が14枚以上入った特殊ルールやイカサマによるものですので、「私もやってみたい」とか思ってはいけません。

十四松が乱入してきて、4つ鳴いてからの……

裸単騎!
この「裸単騎」というのは通常の麻雀用語で、4回鳴いて最後に残った1枚でアガリを待っている状態のことです。麻雀漫画の読者は男性が中心ということもあってか、もともとの用語に「裸」なんて入っていたら、そりゃネタにしたがるのも当然です。「ムダヅモ無き改革」「咲-Saki-」などなど、様々な麻雀漫画で「裸」がネタにされていますし、もはや十四松が裸になるのも自然な流れと言えるでしょうw

そんなわけで、裸になる奴が出てきたらもうおしまいです。深夜のテンションですね。

「聖澤庄之助!」
この「麻雀牌を使ったオリジナル手役を作る」ノリは、「少年雀鬼 東」あたりを意識してのパロディかもしれません。
(過去記事:少年向け麻雀漫画は「少年雀鬼 東」ですでに完成している)

「あそーれ、大三元♪ 字一色♪ ポンチーポンチー、聖澤♪」
最後はもう完全にメチャクチャになっておしまい。
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いやーーー、もうメチャクチャ面白かったですね。まさかここまでしっかりと最初から最後まで麻雀をやるとは思いませんでしたよ。テンポ良く次々と叩き込まれるネタとパロディの嵐に笑いっぱなしでした。麻雀をあまり知らないおそ松さんファンの方がどれくらい楽しめたのかは心配ですが、麻雀を分からなくてもなんとなくその面白さの雰囲気は伝わるような作りになっていたのではないでしょうか。これを機会に少しでも麻雀や麻雀漫画に興味を持つ人が増えてくれれば嬉しいですね。「アカギ」などの福本作品は女性人気も高く、かつて福本作品の二次創作にハマってた人がけっこう今はおそ松さんにハマってたりしますし、そういう繋がりで「アカギ」などの福本作品や麻雀漫画にも興味を持ってくれないかなーと期待しています。「おそ松くん」の文庫版は竹書房から刊行されているようですし、何かの表紙に近代麻雀で「おそ松さん」の特集をして表紙や巻頭記事になったら、近代麻雀も全国で売り切れ続出したりするのでしょうかw
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この記事へのコメント
1. Posted by お見せしよう、王者のコメントを! 2016年03月02日 03:43
裸単騎〜からのチラリと見えるその牌は白板・・・なるほど
それにしても本当思ったより麻雀してましたねwそれこそ麻雀分からない視聴者おいてきぼりだろってレベルで
それにしても本当思ったより麻雀してましたねwそれこそ麻雀分からない視聴者おいてきぼりだろってレベルで
2. Posted by お見せしよう、王者のコメントを! 2016年03月02日 07:55
ご存じかも知れませんが、神満の元ネタは月刊エースに載っていた「私立樋渡高校comics」という作品の二巻に掲載された「神ノ手人材リース」という作品の主人公が行った技です
ttp://dic.pixiv.net/a/%E7%A5%9E%E6%BA%80
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