英語がまだまだな私がオーストラリアで暮らしていると、つくづくコミュニケーションの取り方はひとつじゃないな、と思います。そんな私にヒントをくれるのがドイツ人である相方のママ。
「おいしい」を通じてコミュニケーション
相方のママは25歳でオーストラリアに移住して結婚し、旦那さん(オーストラリア人)の意向で母国語を使わずに子供3人を育てました。私からすると流暢な英語だと思うのですが、親子間の意思の疎通がうまく行かないことも多かったそう。そんなこともあり相方は下手くそな私の英語にも忍耐強いのです(^^ゞ
でもママには「お料理」という素晴らしいコミュニケーションツールがあります。トップの写真は週末のランチ会に持ってきてくれた手作りのシュークリーム。みんなを笑顔にする魔法の力です。このコミュニケーション方法は3人の子供たちにしっかり継承されていてみんな料理が好き&上手。家族で集まるときはみんなが手作りのお料理を持ち合って情報をシェアして、盛り上がります。
「共同作業」を通じてコミュニケーション
相方と畑を作り出してから土いじりが好きなママとも共通の会話がぐっと増えました。相方(英語)とママ(ドイツ語)と私(日本語)、母国語の違う3人が「収穫」という共通の目標を持ちつつアイデアを出し合い、体を動かす。そういうことを通じて一歩深くお互いを理解しあえている気がします。相方は意外と心配性だな、とか、ママは大胆で楽観的だな、とか、植物の扱いを見ているとわかるものがあります。
「楽しい」を通じてコミュニケーション
前回のランチ会で私の水彩画や道具をママに見せたら、今回早速画材を買いそろえてきました。それでランチの後は二人でお絵かきタイム。1時間ほど絵を描いたあとのお茶タイムは不思議といつも以上に会話が弾みました。共通の楽しいことをやっていると多くを語らなくてもだんだんと波長が合ってくるようなそんな感覚がありました。
「バグ」と「キス」でコミュニケーション
オーストラリアへ移住して45年になるママですが、その中でたくさんの試行錯誤をしてきたのだろうな、と思います。ママのコミュニケーションのスタートは「人に喜んでもらうこと」。善意や好意だけのコミュニケーションなので傷つくこともあるでしょうけれど、それでもこのやり方を変えない強さがあります。人のために、というよりも自分がそうすることが気持ち良いからそれを選択している、と言う感じ。そして何といっても手数が多く、行動が早い。私がハマっている水彩画に素早く反応して画材を揃えて楽しい時間をシェアする、そういう行動力がすごいなと思います。英語力の低さからコミュニケーションに臆病になったり億劫に感じたりすることがある私ですが、ママのタフさを見習いたいと思います。
そしてやっぱり「ハグ」と「キス」はすごく大事。家族とのハグは言葉以上の安心感を与えてくれる最強のコミュニケーションツールです。
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