毎日新聞、「憲法」連載記事に多数の「意図しない内容」 「陳謝」するも「訂正」せず、第三者委員会に
J-CASTニュース / 2016年3月1日 19時41分
林さんは、こういった点を記者に説明して変更を依頼したが受け入れられず、「非常に残念に思っております」とつづった。
もう一人の「通信会社で働く女性」については、「捏造」に近い問題が浮上している。記事では、女性が、「信じている人を拒む権利なんてないはず」と発言したとされている。だが、女性は日本報道検証機構に対して、こうしたコメントは「全くしていない」と指摘。掲載前に記事を見せるという約束も反故にされた。
「最終的にはご了解を得たと判断して記事化しました」
2月21日には、毎日新聞側と取材を受けた2人が、「機構」の関係者が同席する形で面会。この場で、毎日新聞は書面で
「記事掲載後、お二人からご不満の声が上がったことに鑑みれば、取材に不十分な点があったことは否めません。お忙しい中、記者の取材趣旨をご理解いただいて長時間、また数度にわたり取材に応じていただいたにもかかわらず、結果としてご不快な点が残る記事となってしまったことについては誠に残念であり申し訳なく思っています」
と陳謝したが、林さんについては
「表現についても取材上のやり取りの中で修正すべきであると考えた部分については書き換え、最終的にはご了解を得たと判断して記事化しました」
もう1人については、約束を守らなかったことについては陳謝しながらも
「記者は、取材に基づく記事でご了解いただける内容だと考えておりました」
などと正当性も主張した。こういった説明に2人は納得せず、毎日新聞の「開かれた新聞委員会」での審議を希望している。
委員会はジャーナリストの池上彰氏、評論家の荻上チキ氏、慶応大教授の鈴木秀美氏、ノンフィクション作家の吉永みち子氏で構成。
毎日新聞は3月1日現在、紙面での訂正や謝罪などを掲載しておらず、記事は現在もウェブサイトに掲載されたままになっている。この点も含めたJ-CASTニュースの取材に対して、毎日新聞社社長室広報担当は
「当該記事については、現在確認を進めておりますが、取材を受けられた方に不快な思いをさせて点につきまして、お詫び申し上げております。今月中に『開かれた新聞委員会』に審議をお願いする方針で、その結果を踏まえて対応を検討してまいります」
とコメント。委員会の審議結果によっては、記事が訂正される可能性もあると読める回答を寄せている。
-
- 1
- 2
トピックスRSS
ランキング
-
1首や顔をメッタ刺し 東大志望女子を惨殺した少年の動機
日刊ゲンダイ / 2016年3月1日 16時4分
-
2「田宮二郎」謎の猟銃自殺の真相は英国ロンドンで秘密手術
デイリー新潮 / 2016年3月1日 5時0分
-
3TBSバラエティーの内容に問題…水戸市意見書
読売新聞 / 2016年3月1日 23時47分
-
4「10年レッスンを続けて、残ったのは借金だけ……」韓国“負け組”アイドル練習生の残酷物語
日刊サイゾー / 2016年3月1日 16時0分
-
5父親の7割、子どもは「理系に進んでほしい」 「文系」進学は後悔すべきことなのか
J-CASTニュース / 2016年3月1日 19時13分
Social News Social News Feed