高浜原発4号機 今後の工程に遅れも
再稼働したばかりの福井県にある高浜原子力発電所4号機で29日、原子炉が自動停止したトラブルで、関西電力は、設定された値を超える電流が送電設備に流れたとみて、なぜこのような現象が起きたのかさらに詳しく調べています。一方、原子力規制委員会は、関西電力が報告する原因と対策について評価を行うとしており、今後の工程は遅れる見通しです。
先月26日に再稼働した高浜原発4号機では29日発電機と送電設備をつなぎ発電と送電を始める予定でしたが、中央制御室で運転員が開始の操作をしたところ、発電機や変圧器の故障を示す警報が鳴り、原子炉が自動停止しました。これまでの調べで、変圧器と送電設備の間に、設定された値を超える電流が流れそれを検知した機器が原子炉などを停止させる信号を出していたことが分かりました。
関西電力によりますと、送電線側から外部の電流が流れ込んだことも影響しているとみていますが、通常の発電所でも外部から電流が流れ込むことはあることから、検知機器の取り付け方や設定した値に問題がなかったかなどをさらに調べています。
高浜原発4号機について関西電力は29日発電と送電を開始して、3日には原子炉の出力が100%のフル稼働とし、今月下旬に営業運転に入る計画を示していました。
一方、原子力規制委員会は今回のトラブルについて今後、関西電力が行う原因と対策の報告について定例会で議論したうえで評価を行う方針です。関西電力は、規制委員会に報告するまで原子炉を再び起動するなどの作業を行わないとしているため、再稼働の今後の工程は当初の予定より遅れ、営業運転は来月にずれ込む可能性があるとしています。
投稿者:かぶん | 投稿時間:18:16
| カテゴリ:科学のニュース
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