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奈良の鹿 保護区域見直し捕獲による頭数管理へ
3月1日 20時33分

奈良県は、国の天然記念物に指定されている奈良公園などの鹿について、保護する区域が「奈良市一円」とされてきたのを見直し、奈良市内でも鹿による農作物の被害が出ている郊外では、捕獲による頭数管理を行う方向で検討することになりました。
奈良公園などに生息し「神の使い」とされる鹿は、昭和32年に国の天然記念物に指定され、「奈良市一円」で保護されてきました。しかし、奈良市内でも郊外では、鹿による農作物の被害が出ているとして対策を求める声が上がっていました。
奈良県は委員会を設置して保護の在り方を検討し、1日の会合で鹿を保護する区域を4つに分ける案を示しました。
奈良公園や若草山など市の中心部は「重点保護地区」や「準重点保護地区」として手厚く保護し、その周辺は「保護管理地区」として鹿が迷い込んだ場合、生け捕りにして保護するとしています。
一方、これらを除く郊外は「管理地区」として、農作物の被害状況に応じて捕獲して頭数管理を行うとしています。
会合では、この案がおおむね了承され、奈良県は今後文化庁に申請し、許可が出ればことしの秋にも捕獲を始めたいとしています。
京都大学の元講師の村上興正委員長は、「今のやり方では限界に来ていて、いろんな矛盾が出ている。解決するには保護したうえで管理するという方法が必要だ」と話しています。

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