三・一運動は暴動? 放送通信審議委がネット書き込みを取り締まり

「抗日独立運動はISの無差別テロに似た行為」
「慰安婦は自発的に売春行為」など、日本の極右派に同調する書き込みも

 三・一運動(1919年3月1日に日本統治下の朝鮮で起こった独立運動)や抗日独立運動を「暴動」や「テロ」とするなど、歴史を歪曲(わいきょく)した表現がインターネット上で見られることについて、放送通信審議委員会が集中的な取り締まりに乗り出した。

 放送通信審議委は先月29日、三一節(独立運動記念日)を迎えるに当たり、歴史的事実を大きく歪曲するインターネット上の書き込みを監視し、問題のある書き込みについては、ウェブサイト運営者が削除するよう求めるなど、積極的な対応を行うことにしたと発表した。放送通信審議委の関係者は「三一節や光復節(日本の植民地支配からの解放を記念する日。8月15日)のような重要な祝日の前後に、このような歪曲された書き込みやパロディーがインターネット上でたびたび登場する。青少年や国民に否定的な歴史認識を植え付けるなど、深刻な弊害があると考え、取り締まりを強化している」と説明した。

 歴史を歪曲する代表的な書き込みとしては、柳寛順(ユ・グァンスン)などの独立運動家をあざけったり、非難したり、悪口を浴びせるもの、また抗日独立運動を「イスラム過激派組織『イスラム国(IS)』による無差別テロに似た行為」と主張するものなどがある。

 旧日本軍の慰安婦が、金を稼ぐために自発的に売春行為をしたとするものなど、韓国国民の常識や国民感情に反し、日本の極右派の主張に同調する内容についても取り締まりの対象とする。

 放送通信審議委側は「殉国烈士や元慰安婦たちをこき下ろしたり、あざけったり、嫌悪するような行為は、表現の自由の範囲を逸脱するものだ」と説明した。

成好哲(ソン・ホチョル)記者
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