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フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで2季連続4度目の優勝を飾った浅田真央(23)=中京大=が8日、一夜明けて会見。女子で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた92年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさん(44)にならい、無心で大技に挑む決意を明かした。代表当確となったソチ五輪を見据え、まずは21日開幕の全日本選手権(21~23日・さいたまスーパーアリーナ)で今季初の成功を目指す。
充実感あふれる晴れやかな真央スマイルだった。「(SP)は満足。フリーは目標のアクセル2回を達成できなかったけど、リカバリーできた。次はアクセルをクリアできればいい」。3回転半をSPで1回、フリーで2回跳ぶ自己最高難度の演技構成に挑戦できた達成感を胸に、大技への思いを強くした。
「元祖トリプルアクセル」の言葉から成功の鍵を見いだした。驚異的なジャンプ力を武器に、五輪女子で初めて3回転半を成功させた伊藤さん。同じ愛知出身の先輩にあこがれて真央も3回転半を跳び始め、今でも当時の映像をインターネットの動画で見るほど尊敬している。今年は中京大リンクで1度対面。今大会で再会し「みどりさんもアクセルを2回跳んでいたので、いろいろお話しました」とうれしそうだった。
伊藤さんはアルベールビルのフリーで前半の3回転半を失敗しながらも、後半に跳び直して成功。大先輩は大技に挑む瞬間を「何も考えていなかった」と振り返ったという。「じゃあ何も考えずに行きます、って言いました。それがなかなか難しくて、慎重になりすぎると考えてしまうこともあるけど、自然体が一番だと思った」と真央。試合でも無心を貫き、普段の力を発揮する大切さを再確認した。
ライバルの金妍兒(韓国)は今季初戦で今回の真央を上回る得点を出したが、心はぶれない。「怖いものは?」と聞かれた真央は「ないです」と言い切った。「1番はアクセルを次の試合で跳ぶことを目標にしたい。今回できなかったことをクリアしたい」。最大の武器の復活を目指し、迷いなく集大成のシーズンを進む。
◆伊藤みどり(いとう みどり)1969年8月13日、愛知・名古屋市生まれ。44歳。女子で世界初のトリプルアクセル、3―3回転連続ジャンプに成功。ピーク時のジャンプの高さは約64センチだったという記録もある。11歳だった80年の全日本選手権で45年ぶり小学生での表彰台3位入りし、85~92年に8連覇。89年世界選手権で優勝、92年アルベールビル五輪ではフィギュアスケートの日本初となる銀メダルを獲得。04年に日本人初の世界殿堂入り。現在は主に解説者として活躍している。
◆真央と計3回のトリプルアクセル SPで1回、フリーで2回の計3回入れる構成を試合で実行したのは、2連覇した今大会のGPファイナルを含め過去に6度ある。3大会ぶり2度目の優勝を飾った08年12月のGPファイナル(韓国・高陽)では、女子として国際大会初の成功者になった。以降は09年4月の国別対抗戦、10年1月の四大陸選手権(韓国・全州)、銀メダルに輝いた同2月のバンクーバー五輪、同3月に08年大会以来の2度目制覇となったイタリア・トリノでの世界選手権。
◆真央、金色ドレスで舞う 試合会場のマリンメッセ福岡で、GPファイナル出場選手によるエキシビションが行われた。真央は金色のドレス姿でチャップリンの「スマイル」、「この素晴らしき世界」を使った演目を華麗に舞った。羽生は歌手AIのヒット曲「Story」に乗ってしっとりと演じ、町田は自身が振り付けたテレビドラマ「白夜行」のエキシビションを披露。織田は映画「ラストサムライ」の音楽で熱演した。
(2013年12月9日06時04分 スポーツ報知)
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