地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする、ためだ
2016/1末より、日本マイクロソフトにてDeveloper向けマーケティングを行っている熊本愛華です。日本の技術力向上にすこしでもお役立ちできれば幸い、そんな想いで定期的につぶやいていく所存。
組織が社会に存在する意味(Why)、社会に貢献していく方法(How)とは
日本社会にかぎらず世界に対して、マイクロソフトができることはなにか。大小かかわらず、世界中に存在するすべての会社/組織は、社会との関わり方を考えるべきだと個人的には考えていて。そのなかで、マイクロソフトはリーディングカンパニーとして社会にどう貢献していくべきか。この問いかけは、組織があるうちは継続して行う必要があり、この問いかけへの答え/責任の大きさは組織が世に与える影響の大きさに比例することが多いように思う。
社員のミッションは、組織のミッションに紐付いている
では、組織/マイクロソフトのミッションを実現するために、組織の一員はなにをすべきか。自分事化すると、一統括本部の一マーケターとして、わたしはなにを実現すべきかを考えなければならない。社員ひとりひとりのミッションは、当然ながら組織のミッションに紐付いている。入社段階で与えられているミッションをいかに組織のミッションに沿い言語化できるほど明確に落としこめるかが鍵となる。
「頑張っても評価されない」と巷で耳にするが、組織と個人の間に認識の差が生じてしまうと当然ながら努力しても報われない状態となる。残念だが、この場合努力の矛先を誤っている方が悪い。むしろ会社からすれば、その行動やそれに伴う影響に対して支払われる対価/給与は不利益極まりないくらいだ。ということで、所属する組織は、なぜそのミッションなのか、どんな方法で実現するのか、具体的にはなにをするのか、を明確に自認する必要がある。
Simon SinekのGolden Circle “Stay with Why.” Why→How→What
さて、 組織と個人のミッションの紐付けを行うにあたり、非常に参考になる考え方がある。TEDのなかでも人気動画となっている、Simon SinekのGolden Circleをご存知だろうか。周りを動かすリーダーシップの共通点とは、をシンプルに語り、例としてアップル社やマーチン・ルーサー・キングを挙げているものだ。では、具体的にはどのような共通点か。”Stay with Why.” Why→How→Whatという順番で物事を考えよ、たったこれだけだ。では、さっそくこの考えに当てはめて考えてみる。
まずは会社のミッションを理解しないと、ね
CEO サティア ナデラがマイクロソフトの新しい企業ミッションを策定したことは記憶に新しい。Empower every person and every organization on the planet to achieve more. (地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)。一社員として誇りに想うほど素晴らしいミッションだ。入社後一ヶ月間、当社の素晴らしい点はいくつも体感しているが、なかでも素晴らしいのは、MissionやStrategy, Culture, Valueなど根幹となる行動指針を全社員が明確に共通認識化およびはらおちできている点だ。
なぜ2,500人規模の巨大組織において共通認識化ができているのか。その答えは、大中小の目的を共有される仕組みができているからだろう。毎月統括本部単位で更新情報を共有する会が行われ、現状/方向性/いま注目すべきこと/課題などを定期的に把握できるため乖離が生じにくい。仕組み化できている組織は強いなと。
ようやく自身のミッションに紐付けられる
では、具体的にはどうやって紐付けて考えるか。まず組織図をみたときに、社長/組織の行動指針をつくっている人と、自身の間がどうなっているかを認識する必要がある。わたしの場合、Microsoft Corporation/サティア ナデラ→Microsoft Japan/平野社長→Developer Experience & Evangelism統括本部(略してDX)/伊藤かつら執行役員→マーケティング部/米野部長となる(こちらではわかりやすくざっくりと、ね)。
そこから、ひとつひとつ落とし込んでいけばいい
本社が決めたことを理解した上で→日本拠点向けに以下のように(社長が年頭所感として公にしていた内容のまとめを)展開し更なる理解を深め→そのなかで、DX統括本部のミッションを理解し→さらにマーケティング部のミッションを理解し→自身のミッションへ落とし込んでいく。
で、結局なにが熊本のミッションなの?の答えだが、簡単に言うと統括本部名のとおり、Developerに対してEvangelismしていくことである。詳細は別の機会にご紹介を。
マイクロソフトのミッション、とは
地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする。いろいろ書いたが、今回はマイクロソフトがどういう志で組織を形成しているかだけでも頭の片隅に入れていただけると幸い。すべての個人や組織が(わたしの場合Developerの方々が)より多くのことを達成できるよう、(わたし含め)マイクロソフト全社員がお力添えしたいと考えている。
最後に一言
改めて。日本マイクロソフトにてDeveloper向けマーケティングを行ってまいります、日本の技術力向上にすこしでもお役立ちできれば幸いです。同志からの建設的なご指導いつでもお待ちしております。熊本愛華