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【プロ野球】

由伸巨人は打線を固定 脱「猫の目!」相手の左右関係なし

2016年3月1日 紙面から

笑顔を見せる巨人・高橋由伸監督(出月俊成撮影)

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 相手が左でも右でも関係ない−。巨人の高橋由伸監督(40)が2月29日、新体制で狙う覇権奪回のカギに「脱・日替わり打線」を掲げた。この日、1日からの日本ハムとの敵地2連戦に向けて札幌入り。大阪−山口−福岡と続く“日本縦断サバイバルツアー”でV打線構築の道を探っていく。

 日替わり定食も楽しみだが、やはり落ち着くのは定番メニュー。それは野球も同じだ。「(打線は)固定できればいいとは思うよね。役割が分かっている方が、選手もやりやすい」。高橋監督が口にした“スタメン論”は明快だった。

 何も考えずとも、スタメン表に名前を記すことができる。その試合数が多ければ多いほど、チームは安定しているということだ。「(相手投手の左右で)相性もあるとは思うけど、レギュラーなら自分で解決しろよって思う。そうじゃないと、レギュラーとは呼べないでしょう」

 昨季までの原前監督は「猫の目」「日替わり」が巨人打線を象徴する言葉だった。2014年には144試合で113通りのオーダー。昨季は4番に起用されたのは実に8人。主軸のはずの長野は2番と9番以外の打順を経験し、1番に起用された翌日に8番へと急降下したこともあった。貧打解消へ「やりくり」と表現することもできるが、落ち着きがなかったことは事実だ。

 スタメンを固定するのには、主軸の順調な調整が不可欠。ヤクルトを撃破した2月28日までの東京ドーム2試合では、坂本や長野、村田、外国人が快音を響かせた。逆に、ルーキーの重信や高卒2年目の岡本は定位置取りへの正念場だ。

 「数字は(自然と)出る。内容もあるけど、結果として出るわけだからね」と指揮官。1日からは札幌から大阪、山口、福岡で計8試合のオープン戦。開幕スタメンの座をめぐる実績組と若手組のガチンコ勝負が、いよいよ本番を迎える。  (井上学)

 

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