大阪府の松井一郎知事は20日の定例記者会見で、大阪市の70歳以上の市民が市営地下鉄と市バスを無料で利用できる敬老優待乗車証(敬老パス)について、府内の他の市町村にも導入を呼びかける方針を明らかにした。
橋下徹大阪市長は、乗車ごとに一律50円の自己負担と年間3000円の更新料を求める制度への変更を現在検討中。これに合わせる形で、知事は地下鉄が延びる大阪市の隣接市などにも導入を呼びかけるという。
敬老パスの導入は市町村に新たな財政負担が生じる。知事は「大阪府並みに人件費を見直せば市町村にも財源は出てくる。地元の高齢者にプラスになるのなら、首長も考えざるを得ないと思う」と述べた。