こんにちは。鏡竜太郎です。著書『思考のスイッチ ~人生を切り替える11の公式』に、おまけが付いているのをご存知でしょうか。購入していただいた読者限定で『絶対に使いすぎてはいけない! 禁断の広告用語辞典』という怪しいプレゼントをご用意しています。そこで、今日は甲乙つけがたい用語の中から、独断と偏見でTOP20をランキングでご紹介することにしました。親切に、用例付きです。知っていても全く得をしない情報ですが、お目汚し下さい。
第20位 FIX
「決定する」の意。仮FIX、仮仮FIXというのも存在する。
【用例】
「企画決まった?」
「A案で仮FIXです」
「いつFIXする?」
「仮仮FIXが来週月曜の予定です」
第19位 俺はいいけど
「やりたくない」の意。責任を他者に転嫁しつつボツにしたい時に使う。
【用例】
「田中さん、今期はキャンペーンのバジェット上げてくださいよ」
「俺はいいけど、上が何て言うかだな・・・」
「田中さんが良ければ、大丈夫でしょう?」
「俺はいいけど、上がね。上が。」
第18位 とかとか
断定口調で伝えると相手がキレそうな時に使われる。営業がクリエイターなどに使う場合が多い。
【用例】
「この方向性の案はクライアントに刺さらなそう。とかとか」
「じゃ何が刺さるんだよ?」
「クライアント担当者は女性だし、ふなっしーを絡める。とかとか」
第17位 効いてる
「機能してる」の意。
【用例】
「この犬がおしっこするカット効いてるね」
「犬はみんな大好きですから」
「じゃ次、猫におしっこさせようか?」
「それも効くと思います」
第16位 メール送れてなかった
頼まれていたことをやらなかった時、言い訳として使われる。
【用例】
「てかさ、土日にコピー送るって。お前今日月曜だぞ?」
「あれ? 送ったっすよ。あれ? 未送信になってる。マジか、すいません・・。メール送れてなかっただけみたいっす」
第15位 捨て案
「営業が通したい企画」の意。クリエイターに納得してもらうためにこのような呼び方をする。
【用例】
「こんなクソみたいな企画、何でプレゼンするんだよ?」
「あくまで捨て案っすから。絶対決まらないと思いますし、数合わせ的な・・・」
第14位 企画になってないんだけど
自信がない企画を出す時に使う。「ちょっと思いついた」的なニュアンスで伝えることにより、けなされた時のリスクを最小限に留める。
【用例】
「全然企画になってないんだけど、主婦がカレー食べ過ぎてインド人になる企画ってあるんすかね?」
「150%ないでしょ」
「だよねー」
第13位 カンヌっぽい
「面白いもの」の意。カンヌで賞を獲りそうなものという意味。往々にしてカンヌっぽいが何かわかっていない人が使うことが多い。
【用例】
「バズりそうなアイデアないの? 何か、カンヌっぽいやつ」
「カンヌ・・・ですか?」
「そう、カンヌ。イタリアだっけ?」
第12位 メールは見てる
「打ち合わせに参加したくない」の意。土日祝日、年末年始に使われることが多い。実際メールを見ていることはなく、たいていの場合は音信不通となる。
【用例】
「じゃ、次、日曜日に持ち寄りましょうか?」
「に、日曜?」
「はい」
「あー、俺ダメだ。知り合いの結婚式だ。いいよいいよ、メールは見てるから、何かあったら電話してよ。電話もいつでも出られるから」
「知り合いって誰っすか?」
「知り合いは知り合いだろ」
第11位 クライアントのためにならない
「自分のためにならない」の意。自分がやりたくないことをやらされそうな時に使う。
【用例】
「CM、30秒無くなって15秒だけになりました」
「ふざけんなよ! この企画が15秒だけでいいわけないだろ。そんなことしたら企画の良さがまったく伝わらないし、クライアントのためにもならないぞ」
第10位 CCに入れといて
「参加してる感を出す」の意。メールのCCに入ることによりプロジェクトの一員であることをアピールする。参加しない割に、CCから外されると激怒する人が多い。
【用例】
「後でクライアントにメールしときますね」
「クライアントにメ、メール? OK、俺もCCに入れといて」
第9位 最後は俺が守る
同僚や後輩に危ない橋を渡らせたい時に使う。実際トラブルに陥った時は「守れなかった」と簡単に詫びを入れる。
【用例】
「この企画本当に大丈夫すか? 先輩がアイドルに会いたいだけじゃ?」
「んなわけないだろ。大丈夫、最後は俺が守るから」
「先輩がそこまで言うなら、この企画に賭けましょう」
「おうよ」
(後日)
「何か、お前出禁になったらしーよ。何しちゃったの?」
第8位 頭丸める
「魔法の方法」の意。どんなトラブルが起こっても、どんなにクライアントが怒っていても、解決できると信じ込まれてる方法。
【用例】
「このチラシの金額、0が一つ少ないですよ」
「嘘だろ?」
「事故っすね、これ・・・」
「よし、全員頭丸めてこい!」
第7位 ラフラフでいいから
「とにかく早くしろ」の意。実際はラフでいいことなどはなく、ただただスケジュールを巻きたい時に使われることが多い。
【用例】
「いつプレゼンできる?」
「2週間くらいは欲しいっすね」
「2週間? ありえないでしょ。ラフラフでいいからさ、明日は? いや、むしろ今日は?」
第6位 微妙ですね
「絶対にできない」の意。クライアントなど気をつかう相手に使われることが多い。
「CMのモデルだけど、うちの社長の娘さんじゃダメかな?」
「それはちょっと微妙ですね。いや、容姿がどうとかじゃなくて、クリエイターの思い描いているクールなトーンにはちょっと・・」
第5位 別件で
「別件がない」の意。主に抜けたい会議を抜けるときや、立ち会いを都合よく抜けたいときに使われる。
【用例】
「あれ? 山田ちゃんどこ行くの?」
「すいません、ちょっと別件ありまして。佐藤置いていきますんで、ちゃんと情報はシェアしておきます。あ、はい、もしもし山田です。あ、ちょっと電波悪いな、聞こえますか、もしもし? もしもし?(電話するフリ)」
第4位 寝かせる
「遅らせる」の意。大抵の場合、意図的に遅らせることが多い。
【用例】
「お前、スケジュールどんだけ寝かせる気だよ!」
「俺っすか? マジ? 逆ギレ? 聞いてないっすよ、そもそもそんな話。だからヤなんだよバツイチは・・・」
第3位 仕切りが悪い
「自分の思い通りに行っていない」の意。第3者からは上手くいっていても自分が満足していない場合に使われることが多い。
【用例】
「何なの、この合コン? 仕切り最悪じゃん・・」
「でも先輩、みんな超かわいいっすよ」
「俺が言ったこと全部無視されるって、幹事の仕切りの問題だろ?」
「それは・・・」
第2位 エクストラカット
「営業が欲しいカット」の意。クリエイターが全く撮りたがらないカットを「エクストラ」と称して撮影してもらい、後でゴリ押ししたい場合に使われる。
【用例】
「ごめん。商品どアップ、エクストラで撮れないかな?」
「そんなカット撮っても使いませんよ」
「大丈夫大丈夫、俺も絶対使わないと思うよ。あくまでエクストラだって、やだなぁ(笑)」
第1位 社長が言ってる
「言うこと聞け」の意。クリエイターを説得する時に使われる。
【用例】
「エクストラカットは絶対使わないって言ったよね?」
「そのつもりだったんだけどさ、社長が言ってるんだよ、これしかないって。いやぁ、俺もマジか、って感じなんだけど、社長が言ってるんじゃあ、しょうがなくない??」
編集後記
以上、駆け足でお伝えいたしました。広告業界においては「社長がすべて」だということがよく分かる記事になったと思います。『思考のスイッチ』を買えば「面白いおまけもついてくる」ということがわかる記事にもなったと思います。それでは本日はこの辺で。鏡竜太郎でした。