戦争ではげ山になった日本の森林を守ろうと、戦後まもなく、つまり60年ほど前、盛んに植林が行われた。その時に「杉」が植えられた。
「杉」というのはおおよそ40年から50年経つと伐採して材木として使用する.庭の木で分かるように樹木というのは成長する.
そして、自然を守ると言う点では森林というのは自然林(なら、クヌギ、クリなどが主)と人工林(杉、檜など)が50:50ぐらいが適当とされている。
だから、戦後に植えた杉は今から20年ほど前から順次、伐採し、日本の林業を盛んにしなければならなかった。何しろ日本は世界でも3大森林国に入る。
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ところが、利権に巣くう環境省と環境団体が「樹木を切るな」という奇妙なことを言いだし、NHKや朝日新聞が後押しをして杉を切らなくなった。
もちろん、杉は寿命が来るので、盛んに花粉を出す。1960年頃から日本に花粉症という新しい病気が発生したが、この病気は「自然に起こった」病気ではなく、環境省と環境団体、NHK、朝日新聞が共同で作り出した「人為的な病気」である。
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まず、花粉を出すような樹齢の高い杉を切らなければならない。
環境省は「花粉情報」を出しているが、これこそ「自分で病気を作って、自分で仕事を作り出す」という方法で、世に「マッチポンプ」という。
「花粉症を無くすのに早く杉を切れ」というと、環境省やNHKは「CO2がでる」というだろう。
もともと森林はCO2を吸収しないが、老齢な樹木はCO2をだすことはあっても吸収することはない。もし杉を切って有効に使い、植林をすればCO2は若干、吸収する.
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花粉症の補償は、環境省、環境団体、NHK、朝日新聞が私費を出してするべきだ。
その次に、早期に杉を切って日本の森林をよみがえらせること。
あまりにバカらしい。自分たちで杉を植え、伐採して木材として利用すべき時に利用せず、花粉症で苦しみ、それで甘い仕事を作って甘い汁を吸う。
そんなことにも異議を申し立てられないぐらい弱い日本人になってしまった!!
環境省は日本人を苦しめるのに躍起だ。ゴミは焼却しているのに分別させる、ダイオキシンは無毒なのにたき火をさせない、温暖化は日本に被害をもたらさないのに高い電気を買わせる、花粉症で苦しんでいる人が多いのに杉を切らせない・・・いったい、あなた方はどういう人たちなのだ?
(平成23年3月11日 執筆)