ネオサイタマで! 岡山県で! 料亭オトノサマで! マグロが! 天狗が! 恐るべき陰謀が動き出す! もはや貴方!! マグロめいて止まらない! ニンジャスレイヤー最新刊『ケオスの狂騒曲』3/31発売!
ヤクザ天狗、ユカノ、ニンジャスレイヤー!なお「ニンジャスレイヤー」のロゴは実際は箔押しとなる
ケオスの狂騒曲
最新刊『ケオスの狂騒曲』の予約がAmazonで開始。さらに表紙用アートワークも公開となった! ヤクザ天狗、ドラゴン・ユカノ、そしてニンジャスレイヤー! 第3部「不滅のニンジャソウル」編の第4巻となる今作では、果たしていかなるイクサが繰り広げられるのであろうか!?
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2016/03/31
- メディア: 単行本
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表紙アートワーク
ニンジャスレイヤー、ユカノ、そしてヤクザ天狗。この惑星直列グランドクロスめいた組み合わせは「ギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャ」を暗示している。
さらに背景に流れるマグロ魚群、これはアマクダリのネオサイタマ秩序支配体制がまだ確立されていない時期に引き起こされた「マグロ・サンダーボルト」の兆候に相違なく、さらにあなたはピンク色の光さえも見えてくるはずだ。
俗物極まりないスカム者たちが奔走する果てにニンジャたちすらも翻弄し、いつの間にかサイバーパンク的な神聖さと寂寥感が漂うラストに到達しているという3部特有のケオス・エピソードの筆頭確たる「マグロ・サンダーボルト」は、あなたの脳髄を激烈に揺さぶるだろう。これもまた、第3部の大きなテーマのひとつと言える、モータル(非ニンジャ)の起こす強力で制御不能なうねりや突破力の暗示でもあるのだ。
口絵&口絵裏
カラー口絵は「ザイバツ・ヤング・チーム」より、現世とオヒガンの狭間に取り残されてしまったキョート城のザイバツ勢と、その若きニンジャたちがダイナミックに描かれる予定だ。第2部の終盤以降、ダークニンジャを筆頭に消息不明となっていたザイバツニンジャたちの詳細、またロード討伐後の修正されたザイバツ紋などについても見て取れるだろう。
口絵裏には「十二人」体制移行後のアマクダリ・セクトの詳細な組織図と、各幹部についての情報がまとめられている。
5月発売予定の次巻カラー口絵には強大なるアマクダリ十二人集合図が描かれる予定であり、この2つが合わされば、第3部の主敵とアマクダリの組織規模、表社会と融合した磐石な支配体制、そしてソウカイヤやザイバツとの違いについてつぶさに見て取れるだろう。アマクダリマニアだけでなく、第3部の敵組織特徴を一目で見て取れる、重要な資料となるはずだ。
収録エピソードリスト
- 「ブラックメイルド・バイ・ニンジャ」
暗黒メガコーポ「アサノサン・パワーズ社」の部長アサノ・ミツイは自社製品の欠陥を爆発事故で揉み消そうと画策していた。そこへアマクダリのニンジャ「ブラックメイル」が現れ、ゴルフボールを破壊して脅迫する。震え上がり、社を裏切るアサノ。次第に彼は悪徳と暴力の魅力に支配され、ブラックメイルとともに破滅の道をひた走るのであった。 - 「ギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャ」
古のドラゴン・ドージョーを求めて岡山県を訪れたユカノとフジキドは、謎のニンジャの襲撃を受ける。この世の果ての如き神秘的光景が広がる岡山県の山奥には、己の邪悪性を認め人里離れた場所で隠遁生活を営むニンジャ修道会の修道院が隠されていた。だがそこには恐るべき欺瞞が。そして、折しも岡山県に湯治に訪れていたヤクザ天狗は動くのか。 - 「イントゥ・ザ・シャッタード・アース」(初翻訳)
見ず知らずの相手からの電子SOSを受信し、インストール型電子ドラッグを生産する完全自給自足のアーコロジー施設「エプタ・バロウ」に潜入したナンシーとユンコ。ニンジャスレイヤーが行方不明となった状況下、頼れるものはナンシーの機敏なハッキングとユンコのロボティックなカラテ、そして勇気だけだ。 - 「マグロ・サンダーボルト」
廃ビルの中で目覚めたニンジャスレイヤーは、走り続けなければ爆発する装置を胸に装着させられていた。「お目覚めのようだな、ニンジャスレイヤー=サン。君はマグロめいて走り続けねばならない!」ちらつくアマクダリ、ヤクザクラン、そして電脳薬物の影! マグロたちの狂乱の夜が幕を開ける! - 「ザイバツ・ヤング・チーム」
暗黒に封じ込められ虚無の虚空に浮かぶキョート城の中にはいまだ相当数のニンジャ達が生存していた。ロード亡き後のザイバツ・シャドーギルドの頂点に立つダークニンジャのもと、若きニンジャ達が武勲を求めてしのぎを削る。今回のニンジャクエストは大富豪が隠し持つ松尾芭蕉の墨壺の簒奪だ。クアースとドモボーイ、そして才気煥発なディミヌエンドがバチバチぶつかり合いながら挑む! - 「ミッドナイト・ブルー・オトノサマ」(改題・再構成)
VIP料亭「オトノサマ」の天井裏に潜んだニンジャスレイヤーは、恐るべきアマクダリ秘密陰謀会議の現場を捉える。ニンジャの力でキョート大使を暗殺し、これを火種としてキョートと日本の間で戦争を勃発させようというのだ。その場には、亡き妻フユコにそっくりの容貌を持つ女性、コヨイの姿が……。Twitter連載時の長編「ゼア・イズ・ア・ライト」は書籍化にあたって大きく改稿され、2つのエピソードにわかれた。その前半部が今回のエピソードである。
その他、ウキヨエコン、ニンジャ名鑑、用語集、さらに原作者ボンド&モーゼズが読者からのハガキ質問に答える「インタビュー・ウィズ・ニンジャ」など、今回も読み応え満載だ。
今回のコンセプト
ここで、第3部の各巻に設けられたコンセプトを見ていこう!
1巻「秘密結社アマクダリ・セクト」のコンセプトは、第3部の導入、ネオサイタマへの回帰、連作短編方式への回帰、第一部からの壮大な反復と変化、そしてここから読む人のためにニンジャスレイヤーという存在についてのイントロダクションを行うものであった。また、これまで虐げられるがままであったモータル(非ニンジャ)がニンジャの暴虐に対して反旗を翻し始める、変化の予兆めいたものを感じられる構成となっている。
2巻「死神の帰還」のコンセプトは、2大ニンジャ組織を崩壊させた後もなお戦い続けんとするニンジャスレイヤーの最初の精神的再起、そして死から蘇ったユンコ・スズキの初登場など、様々な復活を描き出すことであった。
3巻「キリング・フィールド・サップーケイ」のコンセプトは、その名の通り、巨大都市の闇に押しつぶされてゆく人々の重くサツバツとしたエピソード群を集めつつ、3部の重要テーマのひとつ「ニンジャとモータルの関係性」について、様々な二人組を様々な角度からフォーカスを当てている。
4巻「ケオスの狂騒曲」のコンセプトは、世界の視野を大きく広げることだ。つまり、「ニンジャスレイヤーの世界にはこんなに魅力的な舞台やキャラがいるんだよ」という事実を多彩な要素で提示することである。3部から読み始める人のために、これまではネオサイタマを中心に世界が描かれてきたが、異界の狭間に浮かぶキョート城や、陰鬱なカッパドキアの如き山岳地帯の広がる岡山県などが舞台として登場し、第1部や第2部を読んでいた人にはお馴染みの人気キャラクターたちが多数帰ってくるのだ。第3部のキャラや舞台の幅広さを示し、世界にケオスの躍動感を与えるのが今作のコンセプトである。
また、メインストーリーも大きく動きだす。巻末に収録予定の「ミッドナイト・ブルー・オトノサマ」は、Twitter連載版を読んでいた方ならばピンときたであろうが、第3部前半戦の最も大きなストーリーライン上の動きとなるエピソード「ゼア・イズ・ア・ライト」を再構成したものだ。「ゼア・イズ・ア・ライト」は書籍化にあたって改稿され、前半部と後半部がそれぞれ独立したエピソードに分割された。今回収録される「ミッドナイ・ブルー・オトノサマ」は前半部だ。これまで水面下で不気味に進行していたアマクダリの大規模な陰謀がついに表世界へ影響を及ぼし始める。それも、戦争という巨大なインパクトとなって。
アマクダリ幹部「十二人」の影とともに、いよいよ巨大な統治機構によってケオスの都であるネオサイタマが分割解体され、暗黒秩序管理社会へと変化してゆくのだ。第3部の主敵であるアマクダリ、彼らが推し進める「息も詰まるような管理社会アトモスフィア」が徐々に漂い始め、タフで無慈悲で優しいケオスと多様性に溢れていたネオサイタマは、次第にあなたの知るネオサイタマではなくなってゆく。その静かな緊張感がここからスタートするのだ!
新規書き下ろし、そして改稿
ニンジャスレイヤーはTwitterでリアルタイム翻訳更新される小説だ。それらエピソードは後日、こうして物理書籍が刊行される機会に、原作者の手であらためてプロットや描写が吟味され、改稿作業が行われる。そして新規の書き下ろし/初翻訳エピソードも収録される。
原作者ボンド&モーゼズによれば、第三部の初期に執筆されたエピソード群は、初稿時は様々な要因から、当初意図した緊張感ある筆致やパワフルなグルーヴ感を達成しきれない場合があったという反省があり、書籍化にあたっては極めて強いカラテを以て改稿作業に臨んでいるとの事。「実際、既存エピソードに活を入れる作業は、新規の書き下ろし以上にカラテだ。これは戦いなんだ」とはボンドの弁。
鋭さとパワーを増したセンテンスが、わらいなく氏の驚くべき美麗かつ迫真のアートワークと物理ケミストリ反応を起こし、あらためてフレッシュな読書体験がもたらされる。
エビテンDXパックの内容も確定
スマートフォンも収納できる「ニンジャスレイヤー・マルチポーチ」のデザインも発表され、「サワタリT」「ブレイズアクリルフィギュア」とともに、今回も魅力的なラインナップとなった!
サイゴン!ジェロニモ!
— コケシマート (@kokeshimart) 2016年2月27日
ニンジャスレイヤー ケオスの狂騒曲ebtenDXパック|コケシマート https://t.co/kr9SlK7K2T
モッチャム!ホーチミン!
フォレスト・サワタリTシャツ!
イラシャイマセ#njslyr pic.twitter.com/F0JYpKFglw
3月末~4月にかけて凄いニンジャ期間
ところで、スケジュールをチェックしていくと、3月末から相当ニンジャな事になっているという事に貴方は気づく筈だ。
3月25日にコミックス「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」待望の3巻!
ついに3巻刊行だ! なお、当ブログ班は、この「ニンジャスレイヤー殺」がデビュー作である謎に包まれた漫画家、関根光太郎氏へのコンタクトを試みており、今月中のどこかの時点でインタビューを敢行したいと考えている。備えよう。
3月25日・26日はライブイベント「ギターサンダーボルト忍殺」!
現在、イープラスのプレオーダー期間中である。ベッドルームでは決して得られないスペクタクルが待つ! ギターウルフと人間椅子が同日に出演……Borisの生轟音……The Pinballsの生劇場支配人……必ず体験すべきだ。
3月31日は原作物理書籍最新刊「ケオスの狂騒曲」発売!
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2016/03/31
- メディア: 単行本
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まさにこのエントリで紹介した強力な物理書籍だ。
4月9日はコミックス「ニンジャスレイヤー」(通称:無印)、第7巻「メナス・オブ・ダークニンジャ」発売!
ニンジャスレイヤー (7) ~メナス・オブ・ダークニンジャ~ (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 余湖裕輝,ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ,田畑由秋,本兌有・杉ライカ,わらいなく・余湖裕輝
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/04/07
- メディア: コミック
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「スリー・ダーティ・ニンジャボンド」の決着と、凄まじい迫力あるアートワークで市民を震撼せしめたVSダークニンジャ戦が収録されている新刊が早くも登場だ。
4月は新生活の時期。環境が激変し、巨大なストレスが待ち構える。そのような時期において、ニンジャアトモスフィアはどう考えても重要な精神エネルギー要素だと思うので、これらのコンテンツを充分に摂取してライフ・ハックしていこう。
(Tantou)