22 2月

意外と知らない?世界の七不思議を確かめよう!


地球上には驚嘆すべき自然や、人間の作り出した驚くような建築物がたくさんあります。死ぬまでに一度は見たい、驚くべき建築物を「世界の七不思議」として選定する試みは、古く紀元前3世紀頃から行われていました。世界の七不思議自体の時代変遷も踏まえて、どんな建物がリストアップされているのか、見ていきましょう。

古代。世界の七不思議の誕生


歴史上残っている最も古い七不思議のリストは、紀元前3世紀頃、ビザンチンのフィロンが作成したものです。そのリストが時代とともに修正され、以下の7つとなったようです。
・ギザの大ピラミッド
・バビロンの空中庭園
・エフェソスのアルテミス神殿
・オリンピアのゼウス像
・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
・ロドス島の巨像
・アレクサンドリアの大灯台
時の経過とともに、地震や破壊などで消滅してしまいました。これらの建築物のうち、現在もその存在が確認できるのは、ギザの大ピラミッドのみとなっています。残りの6つはわずかにその遺跡が残っているもの、完全に破壊されてしまっているものばかりです。2,000年以上昔のリストですから、当然といえば当然かもしれません。むしろ、2,000年以上の時を経てなお現存する、ギザの大ピラミッドの偉大さに目を見張ります。

中世の七不思議


時代が下るにつれて、ヨーロッパの人々の地理的知識が広がった結果、地中海世界のみならず世界各地の建造物が選ばれるようになります。中国の建造物が2つ、イングランドのストーンヘンジが入っているのは、その最たる例でしょう。一般的に14世紀以降に作られたと考えられる、中世の七不思議を見てみましょう。
・ローマのコロッセオ
・アレクサンドリアのカタコンベ
・万里の長城
・ストーンヘンジ
・ピサの斜塔
・南京の大報恩寺瑠璃塔(陶塔)
・イスタンブールの聖ソフィア大聖堂
このうち、南京の陶塔以外は現存しており、今でもその姿を見ることができます。

現代の新・世界の七不思議


では、現代の七不思議はどのようなものでしょうか?多くの人が世界の七不思議を決める試みを行っており、どれが七不思議だ、と断定することはできません(リストを作るのは自由ですからね)。スイスの「新世界七不思議財団」が2007年に 世界中から投票を呼びかけた結果、21の最終候補のうち、以下の7つが選ばれました。
・中国の万里の長城
・インドの廟堂タージ・マハル
・イタリア・ローマのコロッセオ
・ヨルダンの古代都市遺跡群ペトラ
・ブラジル、リオデジャネイロのコルコバードのキリスト像
・ペルーのインカ帝国遺跡マチュ・ピチュ
・メキシコのマヤ遺跡チチェン・イッツァ
ちなみに、惜しくも選ばれませんでしたが、京都の清水寺も21の最終候補となっていました。このように現代の新・世界の七不思議は、行こうと思えば十分に行くことのできるものばかりです。

世界の自然七不思議


世界の自然七不思議もあります。こちらも確定したものではなく、あくまで特定の集団・人による選定であることを踏まえた上で、楽しむとよいでしょう。
・グランド・キャニオン
・グレート・バリア・リーフ
・リオデジャネイロの港
・エベレスト
・オーロラ
・パリクティン火山
・ヴィクトリアの滝
自然の驚異は人間の作った建造物とは、また別の驚きをもたらしますよね。

自分だけの世界の七不思議リストを作ろう!


世界の七不思議と一言でいっても、それは確定したものではなく誰かが決めたものだ、ということですね。当然、誰もが自分だけの七不思議を持っていて構わないわけです。あなたも世界各地を旅して、自分だけの七不思議リストを作成してみてはいかがですか?友達や他の人とリストを見比べてみるのも面白いかもしれませんね。