福岡の予備校生刺殺で同じ予備校の少年逮捕へ

2016年3月1日6時0分  スポーツ報知

 福岡市西区の路上で27日夜、予備校生・北川ひかるさん(19)が刺殺された事件で、襲われたのは帰宅中とみられることが29日、捜査関係者への取材で分かった。後頭部にも傷があり、福岡県警は、同じ予備校に通い、事件直後に交番で「知人女性を刺した」と話した少年(19)が待ち伏せし、背後から襲撃した可能性もあるとみて調べている。

 北川さんが受けた刺し傷や切り傷は首や顔を中心に全身に数十か所あり、両腕と両手には抵抗した際にできたとみられる傷が複数あることも判明。県警は、抵抗したものの執拗(しつよう)に襲われたとみている。少年は両手のけがで入院しており、県警は回復を待って殺人容疑で逮捕する方針。

 一方、北川さんの父・洋二さんは29日、「わがままも言わず親きょうだいを大事にする娘。家族にとって宝でした」と亡き娘への思いをつづった直筆の手記を、警察を通じて公表した。洋二さんは「自分のことよりも他人のことを優先する我慢強い娘。勉強にスポーツに人一倍努力家でした」と振り返り、事件については「突然のことで深い悲しみの中にいます。何も知らされていないので話すことができません」と悲痛な思いを吐露した。

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