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就職活動が本格スタート 「短期決戦」か
3月1日 5時54分

就職活動が本格スタート 「短期決戦」か
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来年春に卒業する大学生を対象にした企業の就職説明会が1日解禁され、就職活動が本格的に始まります。
ことしは主な企業の採用面接の開始が去年より2か月早い6月に前倒しされ、就職活動は「短期決戦」になるという見方が出ています。3月1日は、経団連が示した企業の採用に関する広報活動の解禁日で、企業が来年の採用数や面接などの日程を示す就職説明会が全国各地で開かれます。
ことしは企業の採用面接など選考活動の開始が、8月だった去年より2か月早い6月1日に前倒しされました。就職情報会社によりますと、大手企業の多くでは依然、採用意欲が高く、ことしはいわゆる“売手市場”が続く見通しだということで、選考活動の前倒しに伴い、就職活動は短くなるとみています。
就職情報会社の吉本隆男編集長は「ことしは就職活動の期間が実質3か月しかなく、『短期決戦』になるのではないか。学生が仕事をきちんと理解せずに就職先を決めてしまうことがないように、企業は採用活動で仕事の内容を丁寧に説明することが求められる」と話しています。

大手企業は「短期決戦」に備えた対応

経団連の指針に従って採用活動を行う大手企業の間では「短期決戦」に備えた対応も広がっています。
大手コンビニチェーン、セブンーイレブン・ジャパンは、短期間でも仕事への理解を深めてもらおうと、通常の会社説明会に加え、仕事を模擬的に体験できるセミナーを大幅に増やし、今月以降、実施する予定です。また、ことしは面接が解禁される6月1日と大学での授業が重なるため、土日や夕方以降に実施する面接を増やすなど例年以上に学業に配慮したスケジュールにしたということです。人事部採用担当の森信樹さんは「学生が、短期間で人生を左右する仕事選びをしようと思っているなら、その要望に応える必要がある」と話しています。
一方、経団連に加盟していないIT企業や外資系企業の多くは、経団連の指針とは別に独自のスケジュールで採用活動を行っていて、すでに面接も行われています。
メッセージアプリなどを手がける「LINE」は、先月下旬から来年春に卒業する大学生らの面接が本格化しています。ここ数年、同じスケジュールで採用活動を行っていて、内定者の多くは今月から来月にかけて決まるということです。採用担当の執行役員落合紀貴さんは「学生にとっても自由な時間がある時期に就職活動ができるのは非常にメリットがある。早めに内定をもらうことはプラスの部分が大きいのではないか」と話しています。

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