「えびす」元社長ら書類送検 富山県警など
2011年に5人が死亡した焼き肉チェーン店「焼肉酒家(やきにくざかや)えびす」の集団食中毒事件で、富山県警などの合同捜査本部は15日、運営会社「フーズ・フォーラス」(東京都、特別清算中)元社長(47)と卸売業者「大和屋商店」(東京都)元役員(41)の計2人を、業務上過失致死傷容疑で富山地検に書類送検した。県警は書類に付けた意見を明らかにしていないが、具体的な過失は特定されておらず、富山地検は不起訴にするとみられる。
送検容疑は、11年4月、えびす店舗で大和屋商店が出荷したユッケ用牛もも肉を提供し、5人を死亡、82人を負傷させたとされる。死者以外の負傷者の特定は大腸菌が検出されたか否かで判断した。 事件は11年4月、生肉のユッケなどを食べた181人が食中毒症状を訴え、6歳の男児2人を含む男女計5人が死亡した。被害は富山、石川、福井、神奈川の4県に及び、被害者から病原性大腸菌O111やO157が検出された。【大東祐紀】