独財務相、ギリシャに裁量認める用意を示唆－改革と難民対応の両立で

2016/02/29 15:25 JST

　　　　（ブルームバーグ）：ショイブレ独財務相は、経済改革と難民流入への対応という２つの課題を抱えるギリシャに対し、ドイツがある程度の裁量の余地を認める用意があることを示唆した。

同相は上海で開催された20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議で記者団に対し、「金融情勢は厳しい」と指摘した上で、「ドイツはギリシャとの結束を強めているが、他の全ての国もそうだというわけではない」と述べた。

難民危機への対応をめぐって欧州域内の緊張は高まっている。オーストリアなどが難民の通過の制限で合意したことに反発したギリシャは25日、駐オーストリア大使を本国に召還。26日にはオーストリアからの話し合いの要請を拒否した。３月７日には難民問題などを協議する緊急のＥＵ首脳会議が開催される。

ショイブレ財務相は難民危機とギリシャの経済改革について、「われわれは欧州の複数の課題を一緒にまとめて対応しようと懸命に努めている、両方合わせて一体だ」と述べた。

一方、ユーロ圏財務相会合（ユーログループ）のデイセルブルム議長（オランダ財務相）は先に上海で、難民危機とギリシャの改革に「直接の関係はない」と述べ、同国は救済プログラムを予定通り終了する必要があると述べた。

原題：Schaeuble Hints Germany May Be Ready to Give Greece Some Leeway（抜粋）

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