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中国 追加の金融緩和で預金準備率引き下げ
2月29日 20時59分

中国の中央銀行「中国人民銀行」は、3月1日から金融機関の預金準備率を0.5%引き下げると発表し、中国経済の減速が鮮明になるなか、さらなる金融緩和で景気下支えの姿勢を一段と強めるねらいいがあるとみられます。
「中国人民銀行」は29日夜、すべての金融機関の預金準備率を1日から0.5%引き下げると発表しました。
預金準備率は、銀行が預金総額のうち中央銀行に預けなければならない額の比率のことで、この比率を引き下げると金融機関の貸し出しを増やす効果が期待されます。中国が金融機関全体の預金準備率を一斉に引き下げるのは去年10月に続くもので、中国の大手銀行の預金準備率はこれまでの17.5%から17%になります。
中国は不動産向けの投資や企業の設備投資が冷え込み、輸入額が15か月連続で前年割れとなるなど内需の弱さが目立っています。中国人民銀行が、今回、預金準備率をさらに引き下げ追加の金融緩和に踏み切るのは、中国経済の減速が鮮明になるなか、企業や個人がお金を借りやすくすることで、景気下支えの姿勢を一段と強めるねらいがあるとみられます。

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