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ユーロ圏の消費者物価指数 5か月ぶりマイナス
2月29日 22時00分

ヨーロッパで単一通貨を導入しているユーロ圏の今月の消費者物価指数の速報値は、前の年の同じ月と比べて0.2%の下落と、5か月ぶりにマイナスとなり、デフレへの懸念が強まるなか、ヨーロッパ中央銀行に対し大規模な金融緩和策を求める声が強まりそうです。
EU=ヨーロッパ連合の統計局が29日発表したユーロ圏の今月の消費者物価指数の速報値は、前の年の同じ月と比べて0.2%の下落となりました。消費者物価指数がマイナスとなるのは去年9月以来5か月ぶりで、原油価格の下落を背景にエネルギー価格の下落率が拡大したことや、食品などの価格の上昇率が縮小したことが主な要因です。
国別では、ドイツが0.2%の下落とマイナスに転じたのをはじめ、フランスとイタリアも下落に転じたほか、スペインでは下落率が拡大しました。
ユーロ圏でデフレへの懸念が強まるなか、ヨーロッパ中央銀行は、来月10日に開く理事会で追加の金融緩和に踏み切る可能性を示唆していますが、消費者物価指数が下落に転じたことで、ヨーロッパ中央銀行に対し大規模な金融緩和策を求める声が強まりそうです。

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