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フィリピンと防衛装備品の移転などで協定締結
2月29日 21時35分

日本政府は29日、フィリピン政府との間で、防衛装備品の移転や技術協力を促進する協定を締結し、南シナ海の領有権を巡って中国と対立するフィリピンとの連携を強化することで、中国をけん制するねらいもあるものとみられます。
日本とフィリピンの両政府は、防衛装備品の移転や技術協力を促進する協定を結ぶことで合意し、29日、首都マニラにあるフィリピン国防省で、日本の石川和秀大使とフィリピンのガズミン国防相が協定の文書に署名しました。日本政府がこうした協定をASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国と結ぶのはこれが初めてです。
フィリピン側は、空からの警戒監視活動にも利用できる海上自衛隊の練習機の導入に関心を示しており、今回の協定を踏まえ、両政府が調整を進めています。
南シナ海では、中国が南沙(スプラトリー)諸島に造成している人工島で新たなレーダー施設の整備を進めるなどして、南シナ海の領有権を主張するフィリピンなどと対立しています。
日本政府としては、フィリピンとの連携を強化することで、海洋進出の動きを強める中国をけん制するねらいもあるものとみられ、今後は、インドネシアやマレーシアとの間でも同じような協定を結ぶ方針です。

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