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香港の書店関係者 「中国本土で違法販売容疑」
2月29日 17時07分

中国共産党に批判的な本を取り扱う香港の書店の関係者5人が中国本土で拘束されるなどしている問題で、このうち4人が中国本土で違法に本を販売した疑いで捜査されていると報じられ、拘束と書店の経営との関連が初めて伝えられました。
この問題は、中国共産党に批判的な本を取り扱う香港の書店の関係者5人が、去年10月から香港や滞在先のタイなどで相次いで失踪し、その後、全員が中国本土で拘束されたり、事情を聞かれたりしていることが分かったものです。
このうち書店の親会社の社長ら4人について、香港のフェニックステレビは28日夜、本の表紙を偽装して中国本土に郵送し販売していたなどとして、「違法経営」の疑いで捜査されていると報じるとともに、4人が容疑を認めたとする様子を放送しました。
4人が拘束された理由について、これまで中国の国営メディアは、社長が過去の交通死亡事故を巡って警察に出頭したと伝え、ほかの3人も関連する犯罪に加わったとだけされてきましたが、拘束と書店の経営との関連が伝えられたのは初めてです。
一方、5人のうち容疑がかけられていないとされる残る男性1人について、香港の警察は、中国の警察からの連絡を受けて、香港の警察官が29日に中国本土で男性と面会したと発表しました。それによりますと、男性は拉致ではなくみずから中国本土に行き、当局の調査に協力していると話したものの、どのように中国本土に渡ったのかなど詳細は語らなかったということです。
この事件を巡っては言論の自由や司法権が脅かされているとの懸念が香港で広がっていて、事件の進展に高い関心が寄せられています。

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