京都大学の授業を妨害したとして、中核派・全日本学生自治会総連合(全学連)委員長の斎藤郁真容疑者(27)=元法政大学生=と本慶(ほんげい)圭佑容疑者(28)=元京都大学生=、安沢(あんざわ)和芳容疑者(30)=元東北大学生=の3人が29日、威力業務妨害容疑で逮捕された。複数の国内メディアが伝えた。
朝日新聞や日本テレビによると、斎藤容疑者らは昨年10月27日、「京大反戦ストライキ」などと称し、京都大学の吉田南キャンパスにある一部の校舎をバリケードで封鎖。これにより、約6時間にわたって教職員や学生が校舎に入れなくなり、予定されていた授業を妨害した疑いが持たれている。
同紙によると、全学連は、警視庁が「過激派」と認定している「中核派」を上部団体とする大学自治会による連合組織。警察は29日朝から、全学連の拠点がある京都大学の熊野寮や、中核派の活動拠点「前進社」の関西支社など13カ所を家宅捜索した。
同紙や産経新聞によると、今回の逮捕は京都大学側からの異例の告訴を受けてのもの。京都大学側の求めに応じて全学連の活動家を立件するのは、1990年の京都大学総長室占拠事件以来約25年ぶりだという。