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Re:Monster――刺殺から始まる怪物転生記―― 作者:金斬 児狐

第一章 生誕の森 黒き獣編

1/17

一日目~六十日目までのダイジェスト

 不定期更新です。
 誤字脱字報告してくれるとありがたいです。
 感想、評価どしどしください。
 あと主人公の成長は非常に早いです。

 ■


 書籍化に伴い、7月10日に一日目~六十日目までダイジェストに差し替えました。

 ■一日目~十日目
 妹的存在兼ストーカーに刺殺される主人公の伴杭彼方ともくいかなた
 夜道で馬乗り状態となって滅多刺しにされたあげく、止めとして頭部をナイフで穿たれて死んだと思ったが、しかし次に眼が覚めた時には何故か小鬼ゴブリン――名はゴブ郎――として転生していた。
 そしてゴブリンとなっていただけでなく、これまた原因不明ではあるが、前世の異能――喰らった対象の能力などを一定確率で自分のモノにするESP能力【吸喰能力アブソープション】を持ったまま転生している事も判明。

 ゴブリンになったショックで一時は混乱していたが、なったものは仕方ないと思考を切り替えて、ゴブ朗は死ぬまでこの世界で生きていくことを決意する。
 そして日々生きる為に有角の兎や甲殻持つ狸などを狩り、腹を満たす為に肉を喰う。と同時に【吸喰能力】によってゴブ郎の能力は自然と強化され、喰えば喰うほど強くなっていく。
 獲物の素材を使った武具を製造する事により、肉体だけでなく装備面の強化も日々着々と進む事に。
 その他にも同時期に生まれたゴブリン――ゴブ吉、ゴブ美を引き連れ、日々力強く生きていく。

 【ラーニングしたアビリティの数:7】
 【合計アビリティ数:7】


 ■十一日目~二十日目
 レベルや【存在進化ランクアップ】と呼ばれる法則が存在するこの世界。
 数々の生物を殺し喰らう事で得た大量の経験値によってレベルが“一〇〇”に達したゴブ朗とゴブ吉は、小鬼のゴブリンから中鬼のホブゴブリンへ一夜にして進化する。
 ただしゴブ吉と違い、ゴブ朗の体色は黒。どうやら【終焉と根源の大神の加護】とやらを授かったらしい。
 まだまだこの世界は分からない事だらけだが、ランクアップした事によってゴブ朗とゴブ吉は今まで狩れなかったコボルドを単鬼で狩猟する事に成功する。
 ゴブ朗はランクアップの有用性と危険性を同時に認識する事となった。

 その他にも寝込みを同年代ゴブリンに襲われたり、出稼ぎ組の親ゴブリン達に捕らえられて繁殖用として洞窟の最奥に入れられていた人間の女性達に毒入りの小瓶を渡したり、山にて一匹で行動していたオークを殺しその肉を喰う事で【物品鑑定ディテクト・アナライズ】をラーニングする事に成功したり、住処の洞窟の奥にある物置き場から有用な品々を発掘して装備を更新したりする。
 日々様々なイベントをこなしつつ、着々と生活環境の改善を進めていくゴブ朗は、気がつけば同年代ゴブリンを鍛える教官のような地位を獲得する事に。

 【ラーニングしたアビリティの数:18】
 【合計アビリティ数:25】


 ■二十一日目~三十日目
 新たにゴブ江というゴブリンが固定メンバーに加わった。掘り出し物の背嚢バックパックなどにより、より多くの獲物を確保し易くなった。
 獲物の中には魔術を行使するコボルド・メイジも混じっており、ゴブ朗は魔術の行使ができるようになった。だけでなく、コボルド達が持っていた精霊石と呼ばれる意思が希薄な精霊が宿る石を喰らい、ゴブ朗は様々なアビリティをラーニングしていく。

 部下のようになった同年代ゴブリン達の訓練も期間は短いながら順調で、ゴブ朗は経験値を獲得するなどの様々な思惑からオークの採掘場を強襲、全て殺しその肉を喰う事に。

 その後帰ってきた親ゴブリン達と一悶着あり、繁殖要員として連れ攫れてきた五人の人間の女性を賭けて行われたゴブ朗と群れの長たるホブゴブリンリーダーとの一対一の決闘は、圧倒的な武力の差によって、あまりにも一方的な展開のままゴブ朗が制す事に。
 これにより、名実ともにゴブ朗はこのゴブリンコミュニティの長として君臨する事となった。

 他にもゴブ美ちゃんとゴブ江ちゃんも順調にホブゴブリンになる、オークの採掘場に引っ越し、順列決めの喧嘩祭りなど、細々としたイベントなどなど。

 【ラーニングしたアビリティの数:26】
 【合計アビリティ数:51】


 ■三十日目~四十日目
 オーク狩りにて装備面の向上は大きく、ゴブ朗はハルバードなどを獲得す。それに加えて以前から確保していた素材を使い、自作の防具なども製造していく事に。

 とある日、元ホブゴブリーダーなどが五人の女性を襲おうとするが、ゴブ朗はそれを発見して断罪。
 見せしめとして、同調した全員を拷問して殺害する事に。

 狩りは続き、日々格上のモンスターをその多彩なアビリティで翻弄、殺害、肉を喰う事で飛躍的に強くなっていくゴブ朗。
 しかしその前に現れた“レッドベアー”
 山の主として恐れられるレッドベアーと死闘を繰り広げ、片腕を失いながらもゴブ朗は何とか生還する。
 ただしホブゴブリンとしてではなく、ランクアップした事でオーガ希少種となって。

 オーガ希少種となってもレッドベアー戦で失った片腕は戻らず、しかしアビリティを使う事で偽指をでっちあげて生活するが、不便だと感じていること数日。
 やがて精霊石を採掘していたゴブ江ちゃんに保護される形でリターナというカーバンクル――【ベルベットの隠し宝物殿】の管理人。世間ではダンジョンと認知される類の建造物の一つ――と出逢い、ベルベットの宝物殿に侵入した冒険者達の排除を懇願される。
 そして排除し終え、報酬として宝物殿の宝を全て譲り受ける事に。核を壊されたリターナの余命が僅かばかりだったが故の結末である。

 そして宝物の中に銀腕――【白銀の義腕アガートラム】を見つけ、装着。失った腕の変わりとなる。
 他にも優れたマジックアイテムを獲得し、群れの戦力を確固たるものとする。


 【ラーニングしたアビリティの数:40】
 【合計アビリティ数:91】


 ■四十一日目~五十日目
 狩りの最中、ドライアドさんと出会うゴブ朗。誘われるまま、ドライアドさんと身体を重ねる事に。
 そしてその後、それがバレてゴブ美ちゃんだけでなく五人の女性達との間に微妙な空気が流れたりしたが、男女の関係となる事で修復される。
 五人の女性達に打算が全くないとは言わない――多対一で犯されるよりも、群れの長であるゴブ朗に取り入る事で安全を確保するなどなど――が、ゴブ美ちゃんは純粋にゴブ朗を愛していた事が証明されるなど。

 そして、エルフと呼ばれる森の民が接触してくる。エルフによると、どうやらエルフ達は人間と戦争をするようだ。戦争は多彩なアビリティを多く獲得するチャンスであり、ゴブ朗も悪くはないと思う。
 が、頼み方が気に入らなかったので一度は突っぱねて追いかえし。今度はプライドを傷つけられて報復しにきたエルフを逆に撃滅、殺害して肉を喰い、あるいは捕虜とする事になる。
 とりあえずエルフはゴブリン達の性欲発散などの為に使う事とし、今後人材が確保できれば有能なエルフには他の使い道も出てくる予定。ただ、最初にプライドを圧し折る為にアビリティで興奮剤を造り、投与、自分から求めるように差し向ける。

 その他にもゴブ吉くんもオーガになったりと、ランクアップするゴブリン達はそこそこ見受けられるようになる。
 五十日目にゴブ朗は不思議な夢を見たが、それが何を暗示しているのは不明である。

 【ラーニングしたアビリティの数:15】
 【合計アビリティ数:106】


 ■五十一日目~六十日目
 ホブ星さん、と呼ばれる年上ホブゴブの一ゴブがランクアップし、【半魔導鬼ハーフ・スペルロード】となったりした。他にも多くランクアップする者も居り、着々と戦力強化がなされていく。
 ただ本来ランクアップとは数年に一度、あるいは一生に一度あるかないか、というくらいには珍しいモノであり、こんなにランクアップ者が増えるのはハッキリ言って異常事態である。
 仲間の著しい成長にはゴブ朗のアビリティの補助があるからではないかと思われるが、ハッキリと断言はできない、などといった事も起こる。

 そしてとある日、ゴブ朗とゴブ吉くんがハンティング中、人間軍の斥候を発見。
 どうやらエルフの議長の愛娘の誘拐を目論んでいるらしく、娘の護衛を全滅させて素早く帰ろうとしていた斥候を捕縛する事に。
 その後斥候は美味しく頂き、娘エルフを父親エルフの下に送る際、エルフ達との繋がりを得る。
 それもかなり友好的な繋がりだ。
 ゴブ朗個人としても、エルフ酒という名酒を貰えた事で父親エルフに対する好感度はかなり高くなる事に。

 他にもアビリティを利用した通信機の量産、ベルベットのダンジョンから溢れ出たスケルトン討伐によるレベル上げ、窮地を救ったコボルドを配下に置くなど様々な出来事があった。



 【ラーニングしたアビリティの数:51】
 【合計アビリティ数:157】



 【ダイジェスト終了】





















【???視点 おまけ】
【時間軸:???】


 そこは薄暗い一室だった。
 明りは壁に埋め込まれた巨大スクリーンから発生している微光しかなく、巨大スクリーンには次々と文字と映像が表示されては消えていく。
 明暗は激しく切り替わり、やや目に悪い。
 そしてそれを静かに眺めるのは、椅子に腰かけた誰かだけ。

 【プロジェクト【■■■■】が第三フェーズに移行しました】
 【それに伴い能力抑制機能リミッターが解除されます】
 【ESP【■■能力】の能力全開放を開始……解放を確認】
 【対象者Kの■■■■――】
 【WA軸上の――――】
 【重要人物PAは――――】
 【――――】

 表示される全てを椅子に座った誰かは見続け、時折「うーむ」などと唸り、考え込むような仕草をする。

 部屋に居る誰かの正体は誰にも分からない。
 体型や顔どころか、男であるのか、少女であるのか、老人であるのか、老婆であるのか、それ等全てが分からない。
 座った誰かの正体を理解できないように、部屋全体に不可思議の何かが張り巡らされている故に。

「さてさてさて、どうなる事やら」

 と、正体不明の誰かは言った。
 パンパン、と手を叩く度に、カチンカチン、と少々甲高い音が鳴る。金属のように硬い何かが衝突する音に似ているだろうか。

「楽しみだねぇ」

 延々と流れる情報を見ながら、全てを知る誰かは楽しそうで。
 コレから始まる物語りを、傍観者として見続ける事となり。

 全ては誰かの意思によって始まった。




 これは、物語りの裏の裏の、誰かのお話し。
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