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まとめ 保存版 17卒

3月1日から就活を始める人のためのマニュアル【17卒/保存版】

ついに就職活動告知解禁日である3月1日を迎え、経団連の倫理憲章に則った採用スケジュールで動く日系企業、一部外資系企業の採用活動が本格化します。言うまでもなく、外資系企業の多くはすでに本選考を終えており、一方日系企業も夏・秋・冬インターンシップやリクルーターを通じて、優秀な学生と接触してきております。

昨年度から情報解禁日が後ろ倒しの3月1日になっているうえ、内定解禁日が昨年より2ヶ月前倒しの6月1日となったことから、17卒就活生の準備期間は例年に比べて短くなっています。16卒の学生が6月・7月には毎日のようにOB訪問やリクルーター面談を行っていたのに対し、17卒ではその時期すでに面接が始まり、内定が出始めているということですから、例年よりもとにかく早く動くことが大切です。

これから就職活動を本格化させようという就活生の皆様は、他の学生よりも圧倒的にビハインドな状況から選考を勝ち抜くため、効率的かつ効果的な就職活動を行わねばなりません。
そこで今回は、具体的に今からどう就職活動を進めていけばいいのか、外資就活ドットコムの参考記事やコミュニティ投稿を引用しながら解説していきたいと思います。
※本記事では一般ルートの総合職を中心にご紹介しています。

3月1日から

就活の「常識」を知るべし

学歴は重要
みなさんにとって就職活動とは、ファーストキャリアとなる職種・業界・企業を選ぶプロセスですが、企業もまた、自社を継続的に成長させるための有能なメンバーを採用するという目的を持って採用を行っています。

ですので、当然、採用における基準や論理は、企業側の判断に委ねられることとなります。
どこの企業でも「地頭やコミュニケーション能力、チームワークを評価する」とは言いますが、これらの能力が及第点だったなら、最終的に「◯◯部の◯◯さんっぽい」など、個々のキャラクターに対する主観的な評価が決め手になることも、十分考えられるということです。

評価材料としては「体育会」「一部ゼミ・勉強会」なども挙げられますが、この場合部長などの肩書きや、トップレベルの実力がなければあまり差はつかないと考えた方がいいでしょう。むしろ、「肩書きでの期待値が上がりすぎていたのか、実際の能力を知った際に逆にがっかりされてしまった」という例もあるので、気をつけたほうがいいかもしれません。

そしてベーシックな能力を判断するうえで、やはり学歴はとても重要な要素です。人事部は「重点校」と呼ばれる大学をリストアップし、そこから何人を採用するかなどの戦略を練っています。ここで重視されるのはOBが活躍している大学かそれ以上である場合が多いですが、企業によっては学部・学科や出身中学・高校まで見るケースもあるようです。

また、どこのリクルーティングシステムにも、特定の大学に在籍する学生のみにメッセージを送ったり、対象大学での学生でなければ満席に見せたり……といった、企業都合で調整を行える機能があります。

仮に100人クラスで採用を考えている企業が、活躍しているOBに応じて、「東大20名、慶應20名、早稲田20名、京大10名、一橋10名、上智10名、その他10名」……といった形で大学ごとの採用目標人数を割り当てている場合。毎年の傾向から算出した各選考ごとの漏れ率と照らし合わせて目標人数に達していない大学があれば、それ以外の学生には満席の表示を出してシャットアウトし、人数を調整する……なんてこともあるわけです。

学生の皆さんにとっては理不尽に思えるかもしれませんが、採用する側の立場として考えれば、極めて合理的な方法であると言えるでしょう。

では、そもそもなぜ企業はこのようなことをしているのでしょうか。
1つの答えは、人材の偏りを恐れているからです。組織にとっては多様性=ダイバーシフィケーションこそが活力を生むとされており、大学を分散化させたり、男女比や文理を適正化したりすることで、その多様性を保っているのです。

学歴についてのQ&A
Q.総合商社に学歴フィルターはあるのか
Q.有名中高出身のほうが選考で有利になる?

このような企業側の論理をしっかりと理解したうえで臨むことも重要です。
ただし、初期選考で落とされてしまった場合は、学歴以前の能力不足を疑ってください。

では、次の項からは、能力をつけるための心がけについて解説していきましょう。

自己客観視は早めに
「トップ企業の多くはエントリーだけで1万人を超える」と言われているだけに、その選考が非常に難関であることは、想像に難くありません。特に総合商社の業界首位・2位企業ともなれば、コンサルや外銀から内定を貰っている人たちも続々と受けにきます。すでにオファーをもらっている彼らは自信も十分。軽々と内定をゲットしていきます。

そんな環境で勝ち抜くためには、まず「自らがそこに受かるだけの能力・資質があるか」、そして「短期間にそれだけの能力をもった人間になれるのか」を客観的、かつ早期に判断することが重要だと考えられます。

人によっては「大手トップ企業に行くことが、果たして自分にとってベストなのか」と、選考過程で気付く方もいるでしょう。鶏口牛後と言われるように、自分が最も優秀となるところで、経営幹部への道が近いコースを選ぶ、逆張りキャリア選択もありだと思います。

また、違う業界への道を選ぶことも、有効な選択のひとつです。「爆死して持ち駒無し」こそ、最も避けるべきパターンだと肝に銘じるべきでしょう。

これまで筆記試験で序列化されていることには慣れていたかもしれませんが、地頭やコミュニケーションスキル、及びリーダーシップなどといった概念を意識することはあまり無かった方も多いと思います。

自らの能力を客観的に評価するためには、自分より優秀な学生と交流を図ることも有効な手段です。

自分と比べて、どういった能力に秀でているのか、自分に欠けているのはどんなところかは、相対評価でこそ得られるもの。こういった意識をもって交流するだけでも、自己成長の機会になるはずです。

自己分析についてのQ&A
Q.自己分析が苦手です。みなさんはどのようにやりましたか?
Q.能力面・性格面で自分に合っている業界/企業を、どう見極めるべき?

就活PDCAサイクルを回す

「自分を見失うことがある」を認識する
就活は始まってしまうとあっという間です。ましてや遅めのスタートを切ったなら、スケジュールはすぐにギチギチになるでしょう。

タイトなスケジュールの中、膨大な情報に自分を見失うだけでなく、他人や友人の結果が気になって仕方がない「追われる」精神状態に陥り、あまり深く考えないまま応募する企業を決定、多数の志望企業へのエントリーを行った結果ハードスケジュールとなり、結局対策が不十分なせいで怒涛のお祈りを受けるハメに……。こんな方も、毎年散見されます。

数ヶ月の就活を経て、ようやくパフォーマンスを出せるようになった頃にはめぼしい企業の選考は終わっているでしょう。だからこそ、就活のサイクルを把握したうえで動くことが大切なのです。

大多数のトップ企業内定者はしっかりした対策を行っています。追い込まれているからこそ、通るべき道を見定め、最大限のスピードでもって、就活の王道を駆け抜けねばなりません。

PDCAなくして、成長無し
まずは、基本的な就活サイクルを知りましょう。

基本は、就職活動の全体像を知る→必要な準備を行う→(基礎能力を鍛える→企業・業界研究を行う→選考対策を行う)です。

基礎能力鍛錬から選考対策までが、PDCAを回すべき部分です。 先に述べた「雑な就活」とは、質の良い準備無く、「企業・業界研究を行う→選考対策を行う」を短期サイクルで浅く繰り返している状態を指します。

以下では、このサイクルに沿ったTIPSと参考記事を紹介します。

全体スケジュールを押さえる

まず、就活の全体スケジュールをおさえておきましょう。 外資系企業の17卒選考は大部分スタート・終了しているため、日系企業に絞ってお伝えします。

日系企業 本選考スケジュール
就活スケジュール
就活が激化すると、ダブルブッキング・トリプルブッキングの頻発も予想されます。特に6月以降は囲い込みも激しくなり、ますます悩ましい事態が発生すると考えられます。 こうした事態に備え、事前に志望業界・企業の絞り込みと優先順位付けを行っておく必要があります。

※囲い込みとは、他社の選考を受けさせないようにする企業側の採用戦略のことを言います。下記に詳細を記述してありますので、ぜひご一読ください。
企業側も必死!内定した学生囲い込みの実情

情報収集し、企業・業界を絞り込む

みだしなみを整える
就活生が思うほど、企業側はファッションを気にしていません。しかし、相手は1万通以上のエントリーシートを読み、3桁近い面接を行っている面接官です。「見た目の印象が選考に一切影響を与えない」とは言えないでしょう。「選考を勝ち抜ける就活生は、見た目にも気を配れるケースが多い」というファクトもあります。十分に気を配りましょう。

参考記事
「面接は外見が9割!?採用担当者が語る、面接で決まって見えるスーツの着こなし術11のルール」

情報収集
情報収集を行う目的は、世の中にどんな企業や仕事があってどんな人達が働いているのかを知ることによって、自分の働き方についての具体的なイメージを固めるためです。

十分な情報収集を行わずに、自己分析に時間を割き「そうだ、私は社会に貢献したいんだ!」といった考えに至ってしまうことは愚の骨頂ですから避けましょう。就活の初期から選択肢を狭めることはありません。

必要な情報の絞り込みと洗い出し
まずは就職活動において、おおよそ必要だと思われる情報を洗い出してみましょう。

●「就活」に関する情報
  -業界の情報
    どんなビジネスか、競合は誰か、話のネタになる業界ニュースは
  -企業の情報
    他社との違いは、最近のプロジェクトは
    どんな社員がいるか、若手が満足して仕事をしているか、
    実際の給与福利厚生は
  -その企業の選考内容と選考日程
    どんなスケジュールでどのような選考が課されるのか
  -その選考対策
    何を準備すればいいか

●「仕事」に関する常識
  -マーケティングの常識
    モノを売るには何を考えればいいのか
  -いわゆる論理的思考の常識
    論理的とはどういうことか
  -問題解決の常識
    効率よく解を導くにはどうすればいいか


といったところでしょうか。

もちろん 世に出ている情報すべてを集めきるのは難しいでしょう。ですので、「社員の満足度」、「どういった働き方をしているのか」など、自分が企業を選定する際に使う情報を事前に確認したうえで、必要な情報に重点をおき、効率良くサクサク集めていきたいものです。

受ける企業・業界を絞り込む
就職活動というものは、自らが職業・会社を選ぶ基準となる軸を作る活動でもあります。普遍的な正答などもちろんなく、個々が「1人で」自分にもっとも合っているキャリアスタートを見つけていく作業です。

友達、家族や仲間の意見は企業サーチや自己分析のサポートにはなりますが、彼・彼女らの価値観は自分とまったく同じではないはず。それぞれが異なった人生を歩んできている以上、その価値観は当然異なるものです。これを前提として認識したうえで、企業をサーチしていきましょう。

絞り込みの際は、「十分に情報収集を行ってから検討すること」「初期の自己分析などから考えないこと」。そして最初のうちは難しいかもしれませんが、「ミーハー意識だけの企業選びから脱却すること」が重要です。

就職活動開始当初の段階で自己分析をや絞り込みを行っても、時間のムダになることが多いですし、企業のブランド感だけで選び、熱意のないまま志望企業を固めてしまうと、エントリーシート(以下、ES)が書けない、結果提出が遅れるといった事態にも直面するでしょう。

ESは基本的に早く出した就活生から選考が進みます。提出時期が遅くなったうえ内容もいまいちという悲惨な結果を避けるため、提出スケジュールにも十分余裕を持って進めましょう。

これまで述べた情報収集のコツをふまえて企業の絞り込みを行った後は、足で情報を集めましょう。これまで収集法について話してきましたが、「この情報があれば通過する」なんてものはありません。直接社会人の方々と会って話すことが、活きた情報を得るための、何よりの近道です。ネットでの検索活動や友人からの情報引き出しに拘泥せず、後述するOB訪問も積極的に行いましょう。

参考記事
「志望動機が書けない人が陥る3つのワナとその処方箋」
「見栄やエリート意識から自由になれ」
「16卒最速内定者が見た!「祈られ」学生の特徴11選」

基礎能力を鍛えるには

基礎的な準備が一段落したら、選考へ向けた基礎能力を鍛えねばなりません。多くの企業で重視されるのは、主に地頭力、コミュニケーション能力の2点です。すぐには変えられない部分がありますが、下記の記事を参照に、基礎能力を少しでも向上させましょう。

また、面接に臨むうえでの基礎的なスタンスや話し方を知っておくこと、質問力を磨くことも基礎能力の鍛錬です。下記記事をご参照ください。

参考記事
「地頭を鍛える上で大切なたったひとつのこと」
「コミュニケーション能力をつけるための3つのヒント」
「面接で死亡フラグが立つ10のアクション」
「鋭い質問をするための4つの奥儀」

効果的な企業・業界研究

人に会う
企業・業界研究とは、つまり情報収集。その方法は、人に会う、セミナーや説明会に参加する、実用書を活用するの3パターンになります。

●16卒内定者や友人

「どんな選考が課されたか」「いつ頃連絡がきたのか」「何を聞かれたか」事実関係について聞くことに限定することをおすすめします。内定者は最も近い目線で就活についてのアドバイスをくれる存在ですが、同時に一年しか卒業年度が変わらないゆえに、場合によっては得られるアドバイスが、自分の考えていた工夫よりもレベルが低いということもありえます。

非常に的確にアドバイスをくれる内定者もいますので、「この人は頼りになる」という内定者を見つけたら、極力ノウハウを吸収するようにしましょう。

先輩や友人から得られる知見としてもう1つ有効なのが、自分を客観視した姿です。自分でも気づかないような好みや特性をヒアリングしてみると、何らかの突破口が見えるかもしれません。

参考記事
「意外と知られていない就活生6つのタイプ別内定獲得法」

●OB訪問
上手に使えば有用かつ他で手に入らない情報(深く、具体的で、自分がピンポイントで欲しい情報)が手に入ります。

そのためには、事前に業界や企業について調べ、知りたいことや疑問点を明確にし、意味のある質問を持参して臨む必要があります。最低でも5個~10個くらいは質問をちゃんと考えて行きましょう。

そして、自分のエントリーシートの内容なども、見てもらいましょう。最も良い修練の場となります。

社員さんにアクセスする方法は大学キャリア支援室やサークル、ゼミが持っているOB名簿を使うのがスムーズでしょう。

また社会人とのコミュニケーションを学ぶ上でも、OB訪問はとてもよい現場です。メールでやりとりするケースも多くなりますので、ぜひ下記記事には一度目を通しておきましょう。

参考記事
「こんな就活生は嫌われる!13の失敗例から学ぶメール術」
「OB訪問を最大限活用して総合商社から内定を獲得する方法」
「知られざる「リクルーター面談」の実態とその突破術」
「「だから学生は嫌われる20の理由」から学ぶ社会人との付き合い方」
「電話をかけるだけで世界がひろがる」

OB訪問に関するQ&A
Q.身近にOBがいない場合に、訪問相手を見つける方法とは
Q.OB訪問で評価されるポイントを教えて

セミナー・説明会
セミナーや就活イベント(以下イベント)に出席するのは、最も手軽に始められる情報収集です。なぜならイベントに出席すれば、自分が何も知らない状態でも企業側から色々な情報を提供してくれるためです。

その反面、あまり深い情報や多くの情報、他の人と差をつける情報は入手できないことも覚えておいてください。

上手な就活生の例としては、多くの企業が集う合同説明会などを、志望業界・企業のスクリーニングの場として活用していた例があります。

合同説明会で気になった企業を選別→企業個別の説明会に参加→良ければエントリー&OB訪問、という過程で効率的にOB訪問行い、比較的遅めからの就活ながら、日系投資銀行の内々定を複数社獲得しています。

このように、「このイベントから何を学ぶ・得るのか」という目的意識を持って活用できないのならば、時間と交通費の無駄、WEBサイトだけ見ていればよかったという話になります。
2017卒対象の募集情報
外資就活ドットコムの選考情報フィードでは主だったイベントはすべてカバーしているので、日々チェックしてみるとよいかと思います。

参考記事
トップ企業に内定を貰う学生の習慣|説明会で何を意識しているのか

説明会に関するQ&A
Q.日系金融以外で、説明会への参加が必須な企業・業界
Q.合同説明会に参加する意味はあるのでしょうか

実用書を読む
セミナーや就活イベントと比べると主体的に情報を集めに行く必要がありますが、書籍や新聞、ビジネス関係の雑誌を読むのは、就活序盤の情報収集で最も有用な方法です。具体的には以下のようなものをチェックするといいでしょう。
●業界地図

様々な業界の概要や大手会社情報、注目されているトピックなどが見開き2ページでまとまっています。辞書的に使ったり、セミナーやOB訪問の前に下調べをしたり、ESを出す際の企業リストとして使ったりと非常に便利なのでぜひ買いましょう。

「業界地図」は他にも色々な出版社から出ていますが、いずれかの最新年度版が1冊あればOKです。

●業界研究本/各社 (例:○○業界の動向とカラクリがよ~くわかる本)

業界地図の内容が詳しくなった感じの本です。どこか強く興味のわいた業界ができたら買ってみてもいいと思いますが、基本的には立ち読みで十分でしょう。部室にも古いのが何冊かありますが、業界動向は数年で目まぐるしく変わるので読むなら最新版を。

●各企業webサイト
意外にたくさん大事な情報が載っています。面接や選考の前は当然ですが、セミナーに行ったりOB訪問をしたりリクルーターに会ったりする際にも、どの企業の人が来るかわかっている場合には10分位チェックしていくと現地での理解が深まります。

とりわけ、その企業のミッション、経営理念、企業理念は重要です。面接でも商社やメーカーでは聞かれることがありますので、必ずおさえましょう。中期経営計画などで、今その企業がどういう方向へ動いているのかおさえることも重要です。

選考対策〈ES/筆記/GD/面接〉

エントリー、選考プロセス
まず大事なことを2点覚えておいてください。

1点目。どんなに優秀な学生でも実際の選考では高確率で落ちてしまうものです。倍率100倍、1,000倍の企業もざらです。ですから、一つの選考に落ちたからと落胆する必要はありません。ただし、エントリーシートや筆記でいくつも落ちる場合には、何かしらの改善点があると考えましょう。

2点目。面接にしろグループディスカッションにしろ、本番を受けた場数が成果に大きく影響するので、数を受けるのは重要です。経験を積めば積むほど緊張や力みがなくなり、本来の力を人前で発揮できるようになります。

冬のインターンも本選考も、時間の許す限り最大限エントリーしましょう。もちろん、情報収集で足場を固めるのも忘れずに。

心構えとしては就活で知っておくべき6つの常識が参考になります。

エントリーシート
エントリーシートは通過・非通過の基準にしない会社も中にはあります。とはいえ、面接時にはそのエントリーシートをもとに質問されるわけですから、先輩のコピペや嘘八百なんてもってのほか。しっかり書くようにしましょう。

具体的な書き方については下記の記事を参考にどうぞ。

参考記事
「【保存版】エントリーシート通過率を極限まで高める7つのチェックリスト」
「あなたのESが通過しない5つの理由+1」
「志望動機が書けない人が陥る3つのワナとその処方箋」
「絶対失敗しないエントリーシートを書くためのヒント」
「マーケティング職の5割はエントリーシートで決まる!? 現役外資マーケターが明かす選考事情」

ESに関するQ&A
Q.【ES】早く提出した方が、通過率は上がるのか?

筆記試験
就活の筆記(WEBテスト等)は中学受験と似ているので、中学受験を経験した学生であればさほど対策に時間をかけなくても大丈夫です。色々なテスト形式を浅く広く扱ったテキストとして、以下の1冊だけチェックすれば十分でしょう。

中学受験を経験していない学生は、時間と手間をかけてじっくり対策をする必要があります。面接で「自分は使える奴だ!」とアピールする機会も与えられずに筆記で振り落とされてしまうのはもったいないので、就活を始めた今からしっかりと取り組みましょう。

有名な問題形式はSPI、GAB、CABなどなど。各形式1冊ずつ参考書を最初から最後まで解けば、筆記で落とされることはなくなると思います。

参考記事
【17卒向け】総合商社(5大商社)の筆記試験対策

筆記試験に関するQ&A
Q.性格検査で落ちた先輩がいるのですが、どう対策すればいい?
Q.商社内定者のWEBテスト・テストセンター対策が知りたい

グループディスカッション
経験値がものを言います。「熱くならず一歩引いて議論すること」を意識してください。また、相手を論破することが目的ではないことを強く意識することも必要です。

参考記事
「グループディスカッション初心者のためのtips」
「グループディスカッションのプレイヤーが見落としがちな「打ち手」という盲点」
「グループディスカッションで見られるポイント|現役戦略コンサルタントが語る(1)」
「グループディスカッションで重要な6つの心がけ」

GDに関するQ&A
Q.グループディスカッションを1人で練習したいです
Q.【GD】クラッシャーがいたときの対処法

面接
面接をどう乗り切るかは個人次第なところです。普遍的なアドバイスが効きにくいところがありますが、エントリーシートで書いた志望動機や自分の強み弱み、将来やりたいこと等については高確率で掘り下げられます。

ここまでに書いてきたような各種情報収集を怠らず、エントリーシートの段階でしっかりとしたものを書いておけば、面接で戸惑うことはなくなるでしょう。それでも不安という方は、下記の記事が参考になるかと思います。

参考記事
「全業界共通、個人面接の対策方法」
「第一印象を良くする5つのポイント」
「これで内定!総合商社志望者のための面接過去問102選」
「集団面接を突破するために必要な“自己アピール”と“傾聴姿勢”のやり方」
「なぜあなたは落ちるのか?経営者の語る「面接の極意」」

面接に関するQ&A
Q.専攻と希望業種が異なる場合、面接でどう説明する?
Q.【集団面接】短い持ち時間で最大限アピールするには?
Q.面接で瞬時に回答できない時の対処法

おわりに―俯瞰と客観のマインドセットをもとう

最後に、遅いスタートを切る就活生だからこそお伝えしたいマインドセットがあります。それは「俯瞰」と「客観」。 自分を「上から」見る意識と「対面から」見る意識です。

実際の選考過程では、自分という商品をいかに売り込むかが試されています。売り込み先は応募している企業の面接担当者、競合は他の応募者です。この時、自分を突き放し、良い部分もダメな部分もまとめて、冷徹に案内できなければいけません。 応募先の企業にとって、自分はこのように使える人間である、と言えなければいけないのです。

そのために、「俯瞰」と「客観」が大事なのです。

例えばメーカー総合職に応募しているとして、単純にそのメーカーのファンであることを訴えても、熱意は伝わりますが、他の競合商品(=応募者)と差別化は出来ていません。

自分だったらそのメーカーの商品をどう売ることができるか、など就職後のアクションを具体的に説明できることが重要になります。応募している先が株式会社である限り、収益を上げることに全力でコミットすることが求められています。

そして、自らを商材として客観的に見るためには、応募している企業・業界のビジネスモデルをよく研究しなければなりません。

ここまで見てきたとおり、業界研究書籍やOB訪問を通じて、研究・インサイト(洞察)を深めてください。付け焼き刃の表面的な知識ではなく、自分なりに、考えを深めるということです。それを、実際の面接の場を通じても、より深めていくのが重要です

その上で自分という人間が、どうその企業で生きるか、具体的にイメージを固めてみてください。 特別なものは要りません。そこまでの過程を経て、エントリーシートを作成し、面接に臨んでいる学生はそう多くありません。

今までもう一歩就活が上手く行っていない方、3月1日から本格スタートさせる方は、ぜひ「俯瞰」と「客観」を意識して行動してみてください。


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