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太洋社 公式サイトより。

 26日、出版取次・太洋社の自主廃業決定を受けて、昨週から経営危機がウワサされていた芳林堂書店が、自己破産を申請したことが明らかになった。

 芳林堂書店では、太洋社の自主廃業がウワサされていた2月初旬から書籍の入荷の多くが停止。公式サイトには「問屋変更にともなうトラブルの為、各店とも雑誌、書籍とも新刊・既刊の入荷が止まっており、店舗、ホームページでのご注文がお受けできない状態になっております」との告知がなされ、動向が注目されていた。

 太洋社の自主廃業を受けて芳林堂書店も、同業他社と同じく日販・トーハンなどの書籍取次への帳合変更を模索していた。しかし、先週からは「日販・トーハンと帳合変更を協議したが、未払いの多さが原因で蹴られた」「一度は支援企業が決まりかけたものの、不採算店舗の状態を見て逃げられた」といったウワサが業界内で公然と流れるようになっていた。2月末にはなんらかの結論が出ると見られていたが、それは自己破産の申請という形になった。

 いずれにしても、破綻は秒読みと見られていた芳林堂書店であったが、負債が20億円にも及んだことには業界内でも驚く声が多い。

「これによって太洋社の自主廃業への道のりは、さらに厳しいものとなった」という業界関係者の声も聞かれている。

 芳林堂書店では、商号をS企画に変更した上で、書店運営については書泉に事業譲渡することを決めている。

 書泉は、現在神保町の書泉グランデと秋葉原の書泉ブックタワーを運営する企業。2011年以降はアニメイトの子会社となっている。

 実際に、どのような形で事業譲渡が行われ、不採算店舗についても運営を継続するか否かは、まだ明らかになっていない。だが、アニメイトの勢力が一段と拡大することは間違いないだろう。

 太洋社の自主廃業によって友朋堂書店(茨城県)・ひょうたん書店(鹿児島県)・ブックス書泉(熊本県)・ブックランドあいむ(愛知県)が、閉店を余儀なくされているが、報道されている以外にも、地方の小規模書店がいくつも閉店を余儀なくされているという。

 今後の動向が注目される。
(文=ルポライター/昼間 たかし http://t-hiruma.jp/

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今後、出版業界はどうなっていくのだろうか……

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