http://matome.naver.jp/odai/2145672902112762701
そしてまた、いつもの「ニセの『双方』、『お互いに』、『どっちもどっち』論」が準備されている。「双方が非難の応酬」とかいうマスコミ様の常套句によって。
「アサド政権/ロシアが停戦を破っている」と報告されているのは、非武装の一般市民に死傷者が出ていることで、それ自体実は「停戦を破っている」かどうかに関わりなく国際法違反(民間人の攻撃)なのだが、「政権の空爆が民間人を殺している」と言っても誰も関心を向けないので、「停戦」という最もフレッシュでホットな文脈で語るしかなくなっている。ここにロジックのゆがみが生じる。そしてそこに楔が打ち込まれ、「民間人を攻撃すること自体は何でもない」という既成事実がはい、できあがり。
クラスター爆弾も投下されてるよ。下記ページに写真入れてある。
http://matome.naver.jp/odai/2145672902112762701?&page=4
でも各国政府や大手メディアが見るのは、「合意された範囲の停戦(と解釈されるもの)」が維持されているかどうか、だけだ。
そこには、「一般市民の犠牲をなくそう」という理念はない。
「保護する責任 responsibility to protect (R2P)」? 5年前、リビアについてそう熱弁をふるっていたスーザン・ライス、サマンサ・パワーは何をしてるんでしょ。
前記事:
2016年02月27日
シリア、「一時的停戦」の発効と現実(ドイツの新聞報道)
http://nofrills.seesaa.net/article/434324583.html
※この記事は
2016年02月29日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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