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ウサカメ-英語戦記

「TOEIC200点」から「英語を話せるようになる」までの学習記録。『英語上達完全マップ』から脱線中。

『英語は絶対、勉強するな!』を実践するのか、しないのか。【読書】

英語教材レビュー

日本でも数多く実践されているノウハウ

『英語は絶対、勉強するな!』。略して、『英絶』。

 

永く英語を勉強している人なら、『英絶』をご存じの方も多いと思います。

15年以上前に韓国で50万部のベストセラーになった本です。翻訳された本は日本でもベストセラーとなり、『英絶式』や『英絶法』なる言葉を生み出しました。

検索してみると、『英絶』方式を実践されているブログが多くヒットすることからも、その人気ぶりが伺えます。

 

本が人気になり、多くの「○○をやってみた」「○○を実践する」ブログが乱立するという状況は、同じくベストセラーの英語学習法の本『英語上達完全マップ』と似ていますね。当ブログもまた『英語上達完全マップ』に影響されて最後発で立ち上がったブログなわけですが、『英絶』もまた当時の英語学習者に“強烈”な印象を残したようです。

 

さて、その『英語は絶対、勉強するな!』ですが、僕は先日読んだ『ITエンジニアのゼロから始める英語勉強法』で知りました。

さっそく読みはじめると、15年前の先輩方と同じようにグイグイと引き込まれてしまいました。

そんな英語学習法の本『英語は絶対、勉強するな!』を今日は紹介したいと思います。

 

 

英語に「お勉強」は禁物

『英語は絶対、勉強するな!』がどのような本なのかというと、「多くの時間を費やして英語を勉強してきたのに、なぜ韓国人は英語が話せないのか?」という疑問に対して、独自の方法で自在に英語を操れるようになったという韓国人の著者が具体的なノウハウを教えてくれる英語学習法の本です。

 

著者は、まず韓国の英語教育における問題点を指摘します。

まずアルファベットや単語を覚え、文法を学び、文章の読解法を習う-そんな“お勉強”が重視されすぎていて、語学本来の役割で本質でもある「聞くこと」や「話すこと」が外国語習得の中心にないのである。こんな方法では、いくら長い間英語を学習してもほとんど身につかない。このことは、すでに何十年にもわたって私たち自身が身をもって証明してきたはずなのに、相も変わらず、そのお勉強重視の方法をくり返している。

 

さらに、韓国人が英語を習得できない原因は、その「誤った英語学習法」にあると続けます。

韓国での外国語教育は読解や文法が中心で、英語を話すことよりも読み書きを重視している。したがって語彙の豊富な人や文法にくわしい人には事欠かない。(中略)しかしこういう人でも、さて英語を話す段になると、まったくお手上げなのである。

 

韓国人著者が韓国の英語教育の問題点を挙げているわけですが、面白いですね。どこかで聞いたことがある内容です。

例えば、高校生や大学生は高い文法力や語彙力があるにも関わらず話せない、TOEIC900点でも話せないといった話は日本でもよく聞きますよね。

韓国でも、日本と同じように昔から同じことが延々と議論されているようです。ということは、その他の国々でも似た問題があるのでしょう。

旧来の英語学習法には問題があるのではないか、という著者の説には納得がいきます。

 

 

『英語は絶対、勉強するな!』はシンプルだけど厳しい!?

では、どのような勉強法が良いのか?

その解決策として、英語をマスターするには学ぶ(Study)のではなく、赤ちゃんが言語を獲得するときと同じように慣れる(Learn)必要性を説いています。

ことわざで言えば「習うより慣れよ」ということですね。

 

そこで、やるべきこととして挙げられている勉強法は、わりとシンプルなことです。

受験で使うような難しい文法書や英文読解の本は必要ありません。はじめに必要なのは、一枚のCDのみ。

そしてCDを徹底的に聴くことから始めます。のちに、英英辞典が必要になりますが、必要なのはまず聴き続けること。

このシンプルだけどマゾ的なところが、『英語は絶対、勉強するな!』式学習法の特徴です。話せるようになるには、「勉強」するのではなく、まさに英語を「習得」するまでやり続ける。スポーツのトレーニングのように、英語を「習得」する勉強法が、『英絶式』というわけです。

 

 

『英絶式』でトレーニングするのか、しないのか

『英語は絶対、勉強するな!』で重要なのは、「粘り強くやる、疑わずにやる」ということ。自分流にアレンジを加えたりせずに、ノウハウはかならず守ることが度々強調されています。

数々のブログを拝見すると、ここが大変なポイントのようですね。

 

本書を通じて、私は読者にその「言語を習慣化する」方法を伝えたい。それをそのまま実践しさえすれば、どんな外国語も第二の母国語の水準まで上達させることができる。もちろん、語学学校に通わなくてもいいし、外国へ留学する必要もない。お金をかけることはまったくない。必要な期間も短ければ六か月、長くても一年あれば十分である。

 

著者の熱い言葉はやる気を引き出してくれます。そして、著者の言う通りやれば、今度こそは英語を習得できる気がしてきます。

求められる学習は、ウェイトトレーニングのようになかなか厳しい内容です。挫折してしまう人も少なからずいるようです。しかしそれを黙々と、まるで鍛え上げられた兵士のように著者の言う通りにやってみる。6か月から1年で英語がマスターできるならやってみる価値があるかもしれません。実際に多くの人が、『英語は絶対、勉強するな!』にチャレンジしたように。

 

一応、僕は始めてみました。

ちょっぴり、自分流にアレンジしちゃっているのですが…(^^;

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ (サンマーク文庫)

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