2016-02-28
ハッカソンの発表に自己紹介はいらない。デモをしろ。
https://apps.rakuten.co.jp/special/rakkathon201602/
声優ハッカソンというのは、プロの声優の声を使ったアプリを作るというイベントだ。何を言っているか、実のところわたしも参加するまでわからなかった。頭の中に?マークがぐるぐるしながら参加した。
アプリの題材はなんでもいい。ゲームでもいいし、VRやARでもなんでもいい。ゲームであれば、ナレーションをプロの声優にやってもらう。とかなんとか。
プレゼンの評価ポイントはデモである。どんなに高尚なアイデアであろうが実装されていないものに価値はない。ハッカソンは作ってなんぼという価値観が支配している。
それを勘違いしているグループがいくつもあった。
自分は審査員として、どんな作品もなるべくいいポイントを見つけてそこを評価したいと考えている。しかし、デモができないグループや、2分という時間を大幅にオーバーする発表には低い評価しかできない。
ハッカソンのプレゼンテーションはデモがすべてと言っても過言ではない。
わたしの評価軸は、アイデアとデモ。アイデアが良くてもデモが出来なければゼロだ。アイデアが凡庸でもちゃんとデモが出来て、動いていれば合格だ。アイデアとデモが秀逸であればそれが高評価になる。
そのために限られた時間配分はアイデアが固まって実装が出来たらテストなどの安定化プロセスをへたら、デモの練習にエネルギーを費やすことをお勧めしたい。
プレゼンをしている最中に落ちたりしたら最悪だ。そのような事体に陥らないように練習を繰り返す。
機能の追加や修正はバグフィックス以外は行わない。ともかく動くものをデモする。これを done is better than perfect の原則と言うが、ここではそれについては触れない。
作品を表現するのはデモである。デモをしながら、その作品のネライや良さをアピールする。それしかない。作品の良さを引き出さない一切の情報は2分と言う限られた時間の中に入れてはいけない。
多くのチームが間違いを犯していた。最初のページが自己紹介になっている。2分のプレゼンに自己紹介はいらない。有害である。作品を紹介する最良にして最終的な方法はデモを完璧にすることである。
審査員のみなさま。審査員会で村井 純さん(慶應義塾大学環境情報学部長・教授、楽天株式会社社外取締役)や濱 健人さん(所属:賢プロダクション)たちと。
審査員の稲川 英里さん(所属:賢プロダクション )、森 正弥さん(楽天株式会社 執行役員 兼 楽天技術研究所 代表)、わたしでぱちり。
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