#32/366 Anger In The Eyes / bobsfever
5〜6年前の話をふと思い出したので、書いてみます。
とある地方にて働いていた時に、お寿司屋さんに行きました。そこは回転寿司でしたがまあまあの老舗で、それなりの人気店でした。
僕はそこに行くのは初めてでしたが、席に座ってみて驚きました。
レーンの内側で寿司を握っているベテランのような板前さんが、10代〜20代前半ぐらいの新人のようなスタッフに終始怒鳴りつけていました。新人は怒鳴りつけられているものだから、常に憮然とした表情だったのを覚えています。
板前さんは常にお客さんの注文を聞きながら寿司を握っていたので、僕らの席からも、その怒鳴っているところはバッチリ見える状態。
僕は会社の先輩と一緒に来ていたのですが、もちろん二人とも微妙な表情。結局、予定よりも皿数を食べず、早めに切り上げました。
「寿司=職人気質」というイメージは、はっきり言って過去のもの。銀座にあるような高級店だったらそういう「風格」をお客さんが求めているかもしれませんが、そこは地方の回転寿司。そんなもの、誰も求めていないのではないでしょうか。
何よりも、若いスタッフを怒鳴りつけていた板前は、それを受けた若者がどう思うかは考えなかったのでしょうか。新人の若者を公衆の面前で怒鳴りつけて、果たしてその若者は素直に言うことを聞くとでも思うのでしょうか。
ビジネス書によく書いてあるものの中に、
「叱るときはマンツーマンで、褒めるときは大勢の前で」
という言葉があります。正にその通りだと僕も思います。
仮に今後、僕が人の上に立つことがあれば、そういう指導方法はしないようにしようと思いました。いつになるのか分からないけど…(笑)