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if…もしも君に恋をしたら act1

作者:柊 風葉
ジャニーズの妄想小説です。時々、更新します。
リクエストがあれば、感想に書いて下さい!
2月。
バレンタインと受験のシーズン。でも私達高1にとってのイベントは前者のほう。みんな少し浮ついてるし、彼氏持ちの子と本命に渡す子は必死に相手の好みをリサーチしてる。
「なあなあ、本命あげるん?」
「あげるわけないやん!」
友達からの問いかけに秒速で返す。
「そやんなー。よし、友チョコしよか。今年はクッキー作るわ」
「うん、楽しみしてるー」
……とか言いつつ、本命あげる予定あんねんけど。
「ええなー。義理でええし、俺にもちょうだい?」
考えてたら来たわ。私が、本命あげたい人…西畑大吾くん。
「あんたはどうせ、沢山貰えるやろ! うちはあげへんで」
私の友達がそう言うと、西畑くんは「えー」と言いつつ、私を見てきた。
「……義理でええし、くれへん?」
そんなじっと見つめられたら、ドキドキして心臓壊れるって‼︎ 私はそっと目をそらしてこう答えた。
「ええよ、あげる」
「やったー! 何作るん?」
「あ、まだ決めてへんかった……。何がええ?」
私がそう尋ねると西畑くんは驚いた顔をした。
「俺が決めてええの?」
「うん、ちょっとしか作らへんし」
あ、西畑くん、めっちゃ悩んでる。なんか、可愛い。
「俺が好きなんはチーズケーキなんやけど……。大変やと思うし、カップケーキとか、ケーキ系!」
「うん、わかった」
私が頷くと、ぱあっと花咲いた様な笑顔になる。キラキラしてて眩しい、私が大好きな笑顔。
「おい、大吾ー!」
クラスの男子が西畑くんを呼ぶ。
「あ。じゃあ、ありがとう。楽しみにしてるわ!」
そう言って西畑くんは男子の輪の中に入っていく。
話せて、良かったな。
「はっはー、そういうことか」
私の友達がニヤニヤしながら言う。
「何が?」
「あんた、西畑のこと好きやろ」
「ナ、ナンノコトデスカ?」
……、図星やわ。私ってわかりやすいんかな。
「動揺し過ぎやろ。っていうか、よう分かるよ。だって相手に作らすもん決めさすとか、明らかやん。あとあんたの顔」
か、顔⁉︎ 私は慌てて頬をおさえる。
「ククッ、おもろいなー。まぁ、頑張り。西畑、競争率高いし」
…そんなん、知ってるし。中学一緒やけど、モテてたもん。高校生になって、可愛さのなかにかっこよさを感じて、「男の子なんや」って、意識させられるよう
になった。
「でも、あんたは西畑の好きなもん知ってるやろ」
え? そんなん言うてたっけ?……、そや、言うてたわ。
「……、チーズケーキ?」
「そ。うちへのは余りもんでええから、本命頑張り」
うん、頑張るわ。想いが、伝わるように。

バレンタイン当日。私は西畑くんの下駄箱にこんな手紙を入れた。
『西畑くんへ
渡したい物があるから、今日の放課後4時に教室に
来てくれへん?』
(ちゃんと渡せます
今日は1日中そわそわしてた。西畑くんのことをいつも以上に意識してた。けど、ついに放課後。
(心臓、鳴り止まへん)
今、3時55分。あとちょっとで西畑くんがくる。そう思うと更に緊張してきた。
『ガラララツ』
ドアが開く。振り返ると西畑くんがいた。陸上部の練習を抜けて来てくれたみたいで、トレーニングウェアのまま。
「渡したいもんって、何?」
西畑くんが笑いつつ言う。どうしよう、何言ったらええか分からへん。
「これ……」やっとの想いで出た言葉はそれだけ。告白の香りなんて全然してない。
「わ、ほんまに作ってくれたんや。ありがと」
それ、本命やねんで。義理と違うよ。たったそれだけの事が私は言えない。
「ほな今お返しするわ。目つぶって?」
私は言われた通り、目をつぶる。すると、柔らかいものが私の唇に触れた。
それはー西畑くんの唇だった。
私は自分の身に起きてることが信じられなくて、ただ固まってる。
離れるとき、西畑くんはこう言った。
「いきなりキスしてごめんな。けど、俺は本気やから。返事は来月、"ココ"に返して?」
そして、トントンと自分の唇を示した。
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