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【皇室ウイークリー】(268)皇太子さま、皇后さまに「申し訳なく…」 雅子さま、お1人でお茶にお招き 

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【皇室ウイークリー】
(268)皇太子さま、皇后さまに「申し訳なく…」 雅子さま、お1人でお茶にお招き 

 宮内庁は2月28日、東海大学出版会から同月26日に出版された「日本産魚類検索 全種の同定 第三版」の執筆に、天皇陛下が加わられていたことを明らかにした。陛下は魚類学者としても著名で、79歳の現在も定期的に研究を続けられている。

 この本は平成5年に初版、12年に第二版が刊行されており、いずれも陛下が専門の「ハゼ亜目」の項を担当された。

 宮内庁によると、今回の改訂にあたっては、編集を担当した中坊徹次京都大教授が月1、2回程度皇居を訪問し、陛下や魚類に詳しい宮内庁侍従職の職員らと研究、議論をしながら作業を進めた。過去の本では陛下はハゼの絵も描いたが、今回新たに描かれたものはないという。

 皇后さまは2月28日、37度台の発熱が確認されたため、同日夕方に予定されていた東京・上野の東京国立博物館で開催中の展覧会「書聖 王羲之」の訪問を急きょ取りやめられた。翌日の1日も、皇居内での展覧会鑑賞と、ベナン大統領夫妻の会見出席を取りやめられた。

 宮内庁によると、熱は平熱より高めながらも1日午前にやや下がり、インフルエンザ検査も陰性だった。だが、宮内庁では(1)昨年11月に予防接種を受けておられる(2)2月25日から抗インフル薬を飲んでおられる-ことから、陽性反応が出ていないとはいえ、軽度にインフルエンザを発症している可能性があるとして、3日までは外出を控えていただき、経過を見守る考えを示している。

 (2)については、皇太子さまの誕生日である2月23日に会われた後、皇太子さまが25日にインフルエンザと診断されたことを受けてのご対応だったという。宮内庁の小町恭士東宮大夫は1日の定例会見で、「殿下は、23日のお誕生日行事でお会いになったことから、皇后陛下にご心配をおかけすることになったことを申し訳なく思っておられます」と明かした。

 宮内庁によると、28日の皇后さまは、身支度を整え、出発する直前の午後4時半ごろに体調不良を訴えられた。そのため熱を測られることになったという。公的な外出の際は関係先や警察が周到な準備をして臨むため、「直前になって取りやめるのは大変心苦しいが、このままうかがって迷惑をかけてもいけないので、見合わせましょう」という趣旨のことを話されていたという。

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