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【プロ野球】

藤浪に死角なし 4イニングをパーフェクト、最速154キロ

2016年2月29日 紙面から

力投する阪神・藤浪晋太郎=宜野座で(高部洋祐撮影)

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◇阪神紅白戦 紅組7−3白組

 最速154キロの剛球を披露だ!! 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が28日、紅白戦(宜野座)に先発し、予定の4イニングをパーフェクトに抑えた。また、ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が「6番・左翼」で先発出場。“プロ入り初本塁打”を、中堅右へのランニングホームランで飾った。

 死角は見当たらない。プロ4年目シーズンへ、藤浪が南国での総仕上げを終えた。「回を追うごとに修正できました。まだいいボールと悪いボールがあるけど、ストレートは確実にいいボールが増えてきた。よりブルペンでしっかり投げて、全体的に質を高めていきたいです」

 初回、いきなり先頭大和のバットをへし折ると、2回のルーキー高山との初対戦では、153キロで三ゴロに。だが、本人の感触はイマイチ。すると、マウンドで腕の振りを確認し、フォームを修正。3回以降、理想とするイメージに近づけた。右肩痛からの回復が何よりの収穫だ。

 「例年より慎重に入ったのは確かです。(ブルペンで)連投もしなかったし、球数も抑えた。痛みや違和感はないです」。これで沖縄での準備を完了。金本監督も「当たり前というか普通というか。スピードも出てましたし。彼ならあれぐらい当然、投げられるという意味でね」と全幅の信頼を置く。藤浪が盤石な状態を見せたことで、開幕ローテの青写真がくっきりと見えてきた。

 次回は3月8日・西武戦(甲子園)に登板予定で、開幕2カード目・ヤクルト初戦の先発が濃厚となった。今年は4月までにヤクルト戦、巨人戦が2カードずつ組まれている。若きエースはいずれも先発し、昨季の上位2チームを徹底的にたたくプランだ。

 よって、開幕投手は次回4日・ソフトバンク戦に先発するメッセンジャーが2年連続で務めることが決定的。2戦目に左腕・能見をはさみ、3戦目で藤川が4年ぶりのタテジマ姿を披露する方向だ。メッセンジャー、能見、藤川、さらに藤浪、岩田と続くローテは盤石。先発6番手は未定だが、11年ぶりのリーグVへ準備は整いつつある。 (杉原史恭)

 

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