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【プロ野球】

菅野、開幕OK 前哨戦でツバメ斬り

2016年2月29日 紙面から

巨人−ヤクルト 1回表終了、安打は許すも無失点で切り抜けた巨人の先発菅野=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇オープン戦 巨人5−1ヤクルト

 「3・25」の前哨戦にエースが仁王立ちだ。約1カ月後の開幕カード。先発の巨人・菅野が3年ぶりに解禁したワンシームを武器に5イニング無失点。貫禄(かんろく)の投球を演じ、昨季5戦5敗とカモにされたツバメ打線を沈黙させた。

 「包み隠さず。いずれ分かることなので、しっかり今までやってきたことを出そうと思った」。絶対エースへの階段を上る右腕。その表情に手応えがにじむ。今季目指している理想の投球は、併殺を含めた10のゴロアウトに表れた。

 初回のバレンティンには初球からワンシームを連投。3回には坂口を空振り三振に仕留めた。山田にも146キロのワンシームで懐をえぐり、1球で内野ゴロに封じた。惜しげもなく新兵器の印象を植え付け、「勝負球として使える」と不敵な笑みを浮かべた。

 単なる調整の1戦ではなかった。昨季レギュラーシーズンで4戦4敗の防御率6・10。CSファイナルステージでも敗戦投手となった。「意識?もちろんあります。昨年やられたし、悔しい思いをした。いつも以上に気持ちが入っていた」

 その最大の難敵を封じた。エースの視線の先にあるのは3月25日の東京ドーム。「自分が開幕戦で投げるぞ、という気持ち」。その決意を前哨戦で示した。

 右肩痛を訴えてスロー調整のマイコラスは問題外。開幕投手について聞かれた高橋監督は「考え中。いま言わせたいだけでしょ(笑)。決めてないよ、まだ」とけむに巻いたが、菅野が何枚も抜けた存在であることは誰の目にも明らか。3年連続の名誉を阻む材料は何もない。 (井上学)

 

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