携帯3社の低料金プラン 検討すべきは「使わない人」
日経PC21
携帯電話大手3社が総務省の要請に応え、2016年3月から順次投入する低料金プラン。いずれもデータ通信量が少ない利用者を対象にしており、おおむね月5000円以下という安さが売りだ。
■ドコモは家族利用が前提
まず、3社の新プランは2つのタイプに分けられる(図1)。auとソフトバンクは、月1ギガという低容量のデータ通信プランを新設した。基本使用料(定額制の通話料を含む)とネット接続料を合わせたスマート
携帯電話大手3社が総務省の要請に応え、2016年3月から順次投入する低料金プラン。いずれもデータ通信量が少ない利用者を対象にしており、おおむね月5000円以下という安さが売りだ。
■ドコモは家族利用が前提
まず、3社の新プランは2つのタイプに分けられる(図1)。auとソフトバンクは、月1ギガという低容量のデータ通信プランを新設した。基本使用料(定額制の通話料を含む)とネット接続料を合わせたスマートフォン(スマホ)の利用料金は、月4900円に収まる。これに対してNTTドコモは、家族契約を条件とした低価格なプランを打ち出した。家族3人で契約すれば、1人当たり実質月4500円になる格好だ。
では3社のプランを具体的に見ていこう。auは、従来のデータ通信の最安プラン「3ギガ月4200円」の下に「1ギガ月2900円」を追加。これで月1300円安くなる。16年3月から提供する予定だ。
ソフトバンクも同じく「1ギガ月2900円」を新たに追加。さらに、従来まで適用外だった安い通話プラン(基本使用料)に加入できるようにすることで、月1600円引き下げている(図2)。提供開始は4月以降の予定。
ドコモでは、家族でデータ通信容量を分け合えるデータ通信プランに、「5ギガ月6500円」という最安の「シェアパック5」を追加した(図3)。3月から提供する。
例えば、家族3人で1人ずつ月2ギガの従来のデータ通信プランに加入していたと仮定すると、毎月の支払総額は1万9500円。シェアパック5に加入すれば、月6000円もの節約になるのだ(図4)。ただし、最安プランではデータ通信の総容量がやや減り、通話も5分を超えた分が有料のライトプランに変わる点には注意したい。
以上のように、各社が打ち出した低料金プランは、単なる値下げではない。データ通信量を1ギガ程度に抑えたり、通話プランを見直したりすることで実現している。大きなメリットがあるのは、あまりデータ通信を使わない利用者に限られるのが真相だ。
(ライター 原如宏)
[日経PC21 2016年4月号の記事を再構成]
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