リアル行動を融合したデジタルマーケティング事例
講演者
- ソフトバンク株式会社 法人事業開発本部 デジタルマーケティング事業
統括部 統括部長 藤平 大輔 氏
近年、デジタルマーケティングの支援事業に力を入れているソフトバンク。同社の取り組みについて、同社 藤平大輔氏は、「今は消費者が自分でものを探し、判断する時代。そしてスマートフォンが急激に普及し、広告メディアとしても伸びている。小売業の売上にデジタルが寄与している昨今、ソフトバンクは自らの経験をもとにネットやリアルを含めたマーケティング活動全体の最適化を支援できる」と話す。
その成功事例として、同社が提供する「ウルトラ集客」を紹介。「Yahoo! JAPAN」上での情報露出と、ソフトバンクが構築・運用するクーポン発券機「Coupon GATE」を組み合わせて、集客につなげるO2Oソリューションだ。藤平氏は、「同サービスを利用している全業種で集客単価の削減に成功した」と成果を披露した。
また、オフライン領域での顧客データの収集や蓄積、分析機能も持ち、コミュニケーションを自動化する「GENERATE Marketing Automation」の活用や、中国のアリババ・グループとタイアップしてインバウンド需要をアップするための取り組みも紹介した。
藤平氏は、「2016年は“ジオ・マーケティング”がバズワードになると予想される。ソフトバンクは、スマホ利用者の許可を得たうえで、行動履歴や購買履歴に加え、GPSやWi-Fiの位置情報を活用したジオ・ターゲティングによるクーポンや広告の配信サービスを開始」と同社の現状を報告した。
【問い合わせ先】
ソフトバンク株式会社
https://tm.softbank.jp/contact/ad/
良質なファンづくりのためのユーザーエクスペリエンス
成功するUXリサーチを行う3つのポイントと実践事例
講演者
- 株式会社日本リサーチセンター イノベーション・ラボ シニア・リサーチャー 小口 裕 氏
商品やサービスに対する消費者の期待が「機能」や「性能」から、「体験」へと移行するなかで「ユーザーエクスペリエンス(UX)」が重視されるようになっている。日本リサーチセンターでは、そのUXのリサーチに関わる設計・実査・ワークショップ運営・リサーチ成果物の作成までを一括して担当する事業を行っている。同社 イノベーションラボの小口裕氏は、「UXリサーチとは、ユーザーと向き合い、その日常体験から製品やサービスの価値を見出し、新しいユーザー体験を生み出す仕組みのこと」と話す。
成功するUXリサーチには、「①ユーザーセグメンテーション/サンプリング」「②ユーザー体験の収集」「③ユーザー価値の導出と可視化」という3つの大切なポイントがあるという。ユーザーセグメンテーション/サンプリングで重要なことは、商品やサービスを先行して導入し市場形成を引っ張る「リードユーザー」を捉えること。そのために、横軸に興味関心、縦軸に自己効力感を置いた「SEPIA」という手法を用いて、そのユーザーの属性を明らかにする。初期ユーザーがどういった体験で、リードユーザーに移行するかを知ることで、重要なUXを明らかにできるからだ。
次に、ユーザー体験の収集には「共創型オンライン調査コミニュティ」(MROC)やモバイルリサーチといった手法を使い、そこでリードユーザーに自分の体験を語ってもらう。体験を引き出すためにはユーザーとの信頼関係が何よりも重要だという。ユーザーの体験を引き出したあと、どう価値化するか、その方法として、ユーザーに提供する価値を基準に行動を分析していく「KA法」という手法を使う。「良質なファンづくりのためのUXデザインには、ユーザーにとっての価値を構造化し、可視化することが不可欠になる。そうすることで目先のユーザーデータのみに目を奪われることなく、ユーザーが本当に志向していることは何か、そのためのUXがどうあるべきか、がプロダクト・サービス関係者全員で議論できる。それがファンづくりに繋がる製品やサービスデザインの土壌になる」(同氏)。
ユーザー体験を突き詰めていくと、企業側ではなくユーザー側の論理になる。UXの基本は、ユーザー体験を理解して価値を見出していくこと。「企業がUXのプロセスを実現していくには従来の縦割りの組織を超えて製品やサービスの関係者が集まり、ユーザーと向き合う必要性が生じる。そこにUXを企業で活かす上での真の難しさがある。UXリサーチを通じて、これをしっかりサポートさせて頂きたい。」と同氏は話した。
【問い合わせ先】
株式会社日本リサーチセンター
http://www.nrc.co.jp/strategy/ux.html
TEL:03-6667-3452
メール:oguchiyk@nrc.co.jp
スマホユーザーの行動心理とCVを最大化するサイトの作り方~ルナルナ事例に学ぶA/Bテストの効果と活用法~
講演者
- 株式会社エムティーアイ グロース・コンサルティング部 部長 大野 朋克 氏
- 株式会社ユーザーローカル コーポレートセールス リーダー 鐘ヶ江 昌紀 氏
「ルナルナ」や「music.jp」を運営するエムティーアイの大野朋克氏と、ビッグデータ解析に強みを持つユーザーローカルの鐘ヶ江昌紀氏が登壇。成功事例として、ヒートマップ解析を活用して、「ルナルナファミリー」入会へのCV改善率を120%以上、数千万円の売り上げ効果を上げたA/Bテストを紹介した。
ルナルナは利用者数800万人の女性が使う体調管理のモバイルサービスだ。無料版の『ライト』、家族向けの有料版『ファミリー』などのシリーズがあり、有料の月額会員の入会数を伸ばしたいという課題があった。そこで、実施したのがヒートマップ解析を活用したA/Bテスト。エムティーアイの大野氏は、「ユーザーの行動を分析し、最適なランディングページデザインに変更した。その結果、CV改善率121%、売上は2000万円もアップした」と話す。
A/Bテストは、ランディングページ最適化のためのテストのこと。2つある選択肢のうち、どちらがより良い結果をもたらすことができるかを見極める手法だ。今回は、ユーザーローカルのヒートマップ解析の結果から、熟読されているエリアの直後に会員登録ボタンを配置したり、目立ちすぎない立体的なボタンを配置するなどし、5つのデザインをランダムにユーザーに表示、有料版への入会率が最も高かったデザインを採用した。
最後に、ユーザーローカルの鐘ヶ江氏は、「ヒートアップ解析を使うと数字を見ずにユーザー行動が分かり、A/Bテストによって大胆に仕様が変えられる。手軽にグロースハックができる」と成果を話した。
【問い合わせ先】
株式会社ユーザーローカル
http://www.userlocal.jp/
メール:support1@userlocal.jp
オススメ記事
-
クリエイティブ
学生ポスターデザインコンペティション「JAGDA学生グランプリ」、今年も開催
-
販売促進
初任給を業界トップ水準に クロスカンパニー、基本給も増額
-
広告ビジネス・メディア
【組織改訂・人事】カゴメ(4月1日付)
-
PR
広告ビジネス・メディア
PRとデジタルサイネージの融合で何ができる?ベクトルとマイクロアドサイネージ...
-
広報
「PRらしさ」って何だろう?ヤングカンヌPR部門、国内戦の勝ち抜き方・世界戦...
-
販売促進
アリババ、メーカー支援開始 越境ECの出品や製品開発など
-
特集
マーケティングを知り実践する企業人を支援する専門誌「100万社のマーケティン...
-
広報
プレミアムモルツに新商品「エールビールの市場創出を」―サントリービール水谷社...
-
クリエイティブ
第50回スーパーボウル参戦のスモールビジネス、注目7ブランドを振り返る
-
新刊「広報の仕掛け人たち」
9つの成功事例に学ぶ最新PRノウハウ Amazonで予約開始
-
マーケティング
得意客の84%が宿泊予約した温泉旅館のDMに栄冠――第30回「全日本DM大賞...
-
広告ビジネス・メディア
米・Facebook社マーケティングトップに聞くInstagramの日本市場...
-
マーケティング
固定化されたブランドイメージからの脱却は、顧客層を拡大するのか? ̵...
-
広告ビジネス・メディア
「入社4年目の妊娠で、キャリアに不安を抱くも…」 博報堂 矢野真理子さん
-
マーケティング
KDDI、サプライズ動画が累計280万回以上再生 ブランドリフト効果に寄与
-
特集
JAPAN CMO CLUB
-
コラム
グランジがラジオCMを制作したら、22本中10本が採用された!(ゲスト:遠山...
-
広告ビジネス・メディア
「日本の広告費」2015年は6.2兆円で横ばい 運用型広告が2割増で好調