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【書評】山梨県立大教授、西澤哲が読む『無戸籍の日本人』井戸まさえ著 国家と家族の関係を考える

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【書評】
山梨県立大教授、西澤哲が読む『無戸籍の日本人』井戸まさえ著 国家と家族の関係を考える

井戸まさえさんの『無戸籍の日本人』(集英社・1700円+税) 井戸まさえさんの『無戸籍の日本人』(集英社・1700円+税)

 婚姻期間中に出生した子どもは夫の子どもと推定するという嫡出推定を定めた民法第722条、いわゆる「300日問題(嫡出推定は、婚姻の解消後300日以内に出生した子どもにも及ぶ)」。著者の子どもは、この法律により一時期無戸籍となった。本書の大部分は、その後の13年間、無戸籍児・者の救援活動を精力的に行った著者の活動の記録である。登場する無戸籍児・者たちの背景には、300日問題以外に実にさまざまな社会的要因があり、まるで松本清張の小説の登場人物であるかのようなストーリーに現代日本の「現実」を改めて考えさせる。

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