広島の某ライブハウスの楽屋にはこんな貼り紙があるという。
“MCで広島のお好み焼きのことを「広島焼き」というと微妙な雰囲気になり、最悪の場合炎上しますので、
絶対におやめください”
そう、広島には「広島焼き」なんてない。あれこそが普通の「お好み焼き」。
それが広島人のプライドであり、アイデンティティー。
ところで、広島のお好み焼き、あれ焼いてる職人さんってカッコいいですよね!
生地を薄~く伸ばして、そこにキャベツを山盛りにして、何回もひっくり返したり重ねたり複雑な技を見せながら、美しい円盤状に仕上げる……。
あれは家庭ではできないプロの技!
と思っていたら、広島が誇るお好み焼きの殿堂、
オタフクソース(株)さん
が、お好み焼き教室をやっているではないですか!
生粋の東京人の私だけど、あのカッコいいお好み焼きを焼いてみたい!
これは行くしかないでしょ!
そこで、さっそくやってきました江東区木場のオタフク東京本部ビル。
受付の横にはショールーム兼ショップ。
お好み焼きキャラも鎮座。
ソースの種類はものすごいたくさん!
もちろんここで買えます。
さて、参加費700円を支払い、2階のおこのみスタジオへ。
最初はお好み焼きの歴史などの講義、そしてデモンストレーション。
先生は、お好み焼士の川上さん。癒し系ですね❤︎
しかし、そこで衝撃の事実が……。
「実は広島の人は、家でお好み焼きは
あまり焼きません。
お好み焼き屋さんがたくさんあるので、お店で食べたり、買ってきたりします」
広島県は、
人口あたりのお好み焼き屋さんの店舗数全国トップ!
人口一万人あたり6.2軒あるそうなんです。(総務省統計局 平成21年 経済センサス・人口推計)
でも、ここは東京。広島お好み焼き、そんなにお手軽に食べられないんです。
さあ、焼きますよ!
材料は、
オタフク『広島お好み焼こだわりセット』、
2枚分のお好み焼粉、いか天、天かす、かつお刻み節、青のりが入ってます。
その他の準備する材料もすべて2枚分で
- オタフクお好みソース
- オタフク焼そばソース
- もやし 60g
- キャベツ(千切り)300g(約半玉)
- 青ネギ(小口切り)10g
- 豚バラ肉 80g
- 焼きそば麺 2玉
- 玉子 2個
- 水 120cc
まずはキャベツを千切りにします。
切り方にはコツがあって、四分の一にカットしたキャベツの芯を取り、芯の面を下にして千切り。
これで繊維が断ち切られ、柔らかい食感になります。
ボウルに水120ccを入れてお好み焼き粉を入れてよく混ぜます。
そして160~180℃に熱したホットプレートに、お玉に八分目すくった生地を全部落とし、固まる前に中央から少しずつ広げて伸ばします。
穴が空いちゃった場合は、残った生地をちょっと垂らして埋めれば大丈夫。
円の大きさは約20cm。
オタフク特製のヘラの大きさが10cmなので、このようにすると大きさが測れます。
かつお刻み節をかけて、
キャベツを山盛りにして、
天かす、いか天、青ネギ、もやしの順に重ねて、
豚バラ肉を縦に3枚並べて乗せたら、上からお玉半分の生地をたら~りと垂らします。肉を焦がさないようにするためです。
さて、いよいよひっくり返します!
ヘラの持ち方はこうやって、親指を上にすると安定してしっかり持てます。
ヘラを生地の下に差し入れて持ち上げたら、ホットプレートの少し奥側に持っていって、
手前側に、一気に……
返します!
この時、思ったよりも前に飛ぶので、持ち上げた時に奥にしておくのがコツだそう。
ここでホットプレートの温度を250℃にアップ。
このままキャベツを蒸し焼きにするのですが、
「キャベツの間に蒸気が通りやすいように、ふわっとした状態のまま空気を入れておきたいので、
けっして押さえつけてはいけません」
そして、豚バラ肉がこんがりきつね色に焼けたら、ホットプレートの温度を再び180℃に落とし、
さらに蒸し焼き。
横で焼きそばを焼いて焼そばソースで味付け。そこに生地を乗せて、
ここで初めて、生地をギュギュッと押さえて一体化させます!
そして、玉子を割ったら、ここからは時間勝負!
すばやく丸く延ばし広げて、
玉子が固まる前に、横の生地を持ち上げて乗せて押さえてくっつける!
こぼれちゃった分は、このように皮を開いてしまっちゃいます。
最後に、ヘラを下に差し入れて、またひっくり返して、
出来上がり!
ヘラで切って、お好みソースをかけて、青のりかけて、
はい、どうぞ。召し上がれ!
さてさて、先生の見事なお手前を拝見したあとは、いよいよ実習です!
こんな感じで、各テーブル4人ずつ、ホットプレートは2人に1つの割合で用意されてます。
時短のため、あらかじめ野菜は切ってあります。
この回の参加者はいつもより少なめだそうで、女性9名、男性3名。
この教室に参加したきっかけは、友達のオススメだったり、他の教室にも参加しているリピーターだったり。
お好み焼き屋さん(非広島お好み焼き)が習いにきたこともあるとか。
私は女性だけの奥様グループに入りましたよ。
みんなで協力し合って作ります。
皆さん、料理好きなだけあって、なかなか見事な手つきです!
ちゃんと先生に習った通り、奥に持っていってから返したり、
重ねるのも上手!
そしてこれが、私の作品。
切ったらグジャグジャになってしまった……(泣)
でも、ソースをかけたら美味しそう!
ソースは各種かけ放題なので、左手前から時計回りに、「1歳からのお好みソース」「お好みソース 大人の辛口」「果実と野菜をつめこんだ お好みソース」「お好みソース プレミアム」と4種類かけてみました。
では、みんな揃って「いただきま~す!」
先生がデモンストレーションで作ってくれた、「鶏のお好みソース煮」と「れんこんの焼きなます」も試食させてもらいました。
どっちも美味い!
そして、自分で作ったお好み焼きも美味い!
ふう~、満腹!
さて、次はたこ焼き教室に行こうかな!
取材先
オタフクソース株式会社公式サイト
書いた人:
工藤真衣子
カメラマン。美しい女性が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでテレビドラマのスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ雑誌など、素敵なものを愛を込めて撮るお仕事をしています。趣味は美味しい料理を作って食べること。