★警備は手薄
北海道日高のサラブレッドの生産牧場では、放牧地を牧柵で仕切っただけで厳重な警備などしていないところがほとんど。部外者が侵入するのは難しいことではない。
以前は、放牧は昼間(朝から夕方)がほとんどだったが、最近では昼間から夜間も通して“昼夜放牧”を行うところも増えてきている。監視が行き届かないリスクはあるが、運動量が増えるなどのメリットも多い。
「サラブレッド銀座」
競優牧場周辺の国道235号から山間部にいたる約8キロの地域は「サラブレッド銀座」と呼ばれ、牧場が多数あり1000頭以上が飼育されている。競優牧場の隣には優駿スタリオンステーションがあり、かつてオグリキャップが種牡馬として繋養されていた。ハイセイコーの武田牧場なども「サラブレッド銀座」にある。同じ新冠町には昨年の有馬記念で引退したGI6勝のゴールドシップ(種牡馬)がいるビッグレッドファームもある。
競優牧場
1928年設立。69年の天皇賞・春に優勝し、同年の年度代表馬に選ばれ“怪物”とも称されたタケシバオー(92年没)を生産した。現役では2014年にGIII毎日杯を制しダービー3着のマイネルフロスト(牡5)、繁殖牝馬には2006年のGIIIアイビスサマーダッシュに優勝したサチノスイーティーがいる。生産馬は昨年、中央・地方で37頭が313回出走して23勝をあげ、今年は地方で2勝をあげている。