イスタンブール=春日芳晃
2016年2月29日10時43分
トルコのエルドアン大統領は28日、トルコの情報機関がシリアの反体制武装勢力に武器を密輸した疑惑を報じ、投獄されたジャーナリスト2人が、憲法裁判所の決定で26日に釈放されたことについて、「私は決定に従わない。敬意も感じない」と述べた。
釈放されたのは、ジュムフリエット紙報道局長のジャン・ドゥンダル氏と同紙アンカラ支局長のエルデム・ギュル氏。昨年11月にスパイ容疑などで逮捕されていた。憲法裁は25日、「表現の自由」や「報道の自由」が侵害されていると認定し、釈放命令を出した。
エルドアン氏は28日、イスタンブールで記者団に対し、「私にとってメディアは無制限に自由ではありえない。表現、思想の自由は支持するが、その仮面をかぶり、この国を攻撃する権利を持つことには賛成しない。それはスパイ罪だ」と強調した。
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朝日新聞国際報道部
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