MAGES.×動画工房の期待のアニメ
MAGES.の林直孝によるオリジナルアニメ。
MAGES.といえばシュタゲなどを生み出したヒットメーカー。
アニメの制作会社は「未確認で進行形」など担当作品への評価も高い動画工房が担当するということでひそかに前評判の高かったこの作品。
果たして前評判通りになるのか注目していました。
可愛いは正義!ヒロインのアイラがポンコツ可愛い
とりあえず、脱落せずに完走しました。
作品の雰囲気作りはとてもいいですね。キャラデザや、背景が近未来っぽいのにやさしく描かれていると思います。
これは狙ってのことだと思いますが。
キャラクターではメインヒロインのアイラがとても可愛いい。
序盤のクールな感じから、仕事で見せるポンコツ具合、終盤でツカサに対して心を開いている笑顔など十分に変化を感じさせる可愛さはこのクール1だと思います。
このポンコツかわいいというキャラクター設定は歴史的に見ても珍しくはないですが、アイラの場合は際立っている印象です。
ちょっと踏み込んだ感想(厳しめ)
さて、ここからは少し踏み込んで行きます。
若干、厳しめの評価が多いので、プラメモを愛してやまない!っていう人は、避けた方がいいかも。
ギフティア周りの世界観が・・・
まず、世界観。特にギフティア周りの設定がダメすぎます。
序盤はあまり気にならなかったのですが、悪徳回収屋からワンダラーのくだりで一気に醒めてしまいました。
いくらなんでも悪徳回収屋だってワンダラーの危険性だってわかっているはずなのに、あの杜撰な回収はないでしょ。
理由をつけるならばあのおやじが悪徳回収屋としては駆け出しだったと考えるしかない。
それに、回収期限だってワンダラー化が予測されるならばもっと早く回収の締め切りを設けるべき事案だと、ツッコミを入れたくなってしまいます。
それ以外にも、高度な技術力を持っているのに記憶というメモリが引き継げない問題や、思わせぶりに出てくるSAI社の部長さんやワンダラーの時の警備会社みたいな回収しきれてない伏線とかいろいろあります。
徐々に絞られていく、二人の末路の可能性
しかし、少し考え方を変えてみると別の見方が出来ます。
それは、この世界観の設定がアイラのタイムリミットを際立たせる装置だということです。
具体的に言うと、ラストに向かっていくにつれてツカサとアイラのEDの可能性を絞っているように見えるんです。
例えば、マーシャのワンダラー化はツカサとアイラの駆け落ちEDを否定していると思います。
また、アンディとエルのエピソードはアイラ回収後にターミナルサービスに再配属されたときの記憶思い出すEDの否定だとみることが出来ます。
この二つの可能性は、このアニメの視聴者がEDに思いを馳せたとき必ず出てくるものだと思います。
序盤から中盤の早いうちに、この二つの可能性を排除したということは細かい流れは別としておのずと、今後の物語の中心がアイラとの残り少ない時間をどう過ごすのかという一点に絞られたと見ていいのではないでしょうか。
実際に、終盤は時間の限られたアイラとそれに向き合うツカサという構図のみを中心に描かれていたことからも狙ってやったんだと思います。
まあこれは、全話観終わった後に考察したものですので放送途中は全く気付かなかったですけどね。
しかも、この見方が当たっているとは限らないのですが。
でも、設定の甘さは致命的
ただ、狙ってやっていたとしたら、この試みはあまりうまくいったとは思えないんですよね。
やっぱり肝心な設定の作りこみの甘さは致命的ですよ。私は、そっちが気になって物語に集中できなかったです。
そして、狙ったはずの物語の絞り込みも結局は中途半端な印象を受けました。
見ていた人の中にはその仕掛けに気付かずに最後まで、アイラ転生後記憶残っているEDを期待した人もいたのではないでしょうか。
私もその一人です。
最後に
作品としては、引き込まれるモノになっていたは事実ですが、物語構成があざというえに設定面が気になって集中できなかった点がかなりのマイナスポイントです。
しかし、なりふり構わずなんでもいいから泣かせにかかるっていう作品はある意味潔りと思いますよ。
その一点は、称賛されるべきものだと思います。
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