会社員が風邪をひく理由はひとつしかない。
休みたいからだ!
風邪をひくと、仕事を休める大義名分を得られる。
お医者様に風邪という病名をつけていただき、お薬をもらえば、
もう立派な病人だ。
真田丸がおもしろくて毎週見てるんだけど、
戦国時代の武士たちは、なによりも大義名分を重視した、
私利私欲のための戦はできないのだ。
我らはそのサムライ魂(超自我)を引き継いでいる。
仕事に疲れきって、いかに休みたくてしょうがなくても、
休む理由がなければ、休む事ができない。
理由がないのに有給なんか使って休もうとすると、
なんか後ろめたい気がする。
自分の中にいる超自我が、
「そんなんで会社休んでいいの」
「周りの人に迷惑かけるんじゃないの」
「私利私欲の為に大恩ある会社を裏切るような行為なんじゃないの」
と、つぶやいてくる気がする。
社畜という言葉が流行っているようだけど、
僕は社畜ではなく家臣だと思う。
会社にお仕えする家臣だ。
「家臣の分際で、私利私欲の為に会社を休むなど言語道断じゃ」
と、また超自我に怒られそうだ。
だから会社を休む為の大義名分が必要なのだ。
家臣「と、殿・・ゴホゴホ・・それがし体を病んでしまったようでござる、
これでは通常の業務ができませぬ・・」
会社「おお、大丈夫か!?おぬしはいつも、夜遅くまで働き通しじゃったの〜
体にも堪えたであろう、よし!ここはひとつ休暇をとるがよい、せいぜい養生いたせ」
家臣「ははー、ありがたきしあわせ」
これを疾病利得という!
精神分析用語で、病やケガからは何らかの利得があるという事。
だいたい風邪をひくのは、疲れきっているからです、
体が弱ってるんですよ。
だから仕事を休んで、ゆっくり休むべきです。
そして家族や恋人に、やさしく看病してもらい、
ねぎらいの言葉を頂くのです。
「いつもご苦労様、楽しく暮らせるのはあなたのおかげです、ゆっくり休んでね」と、
本当の休みたい理由は、この言葉を言ってもらいたいからなんです。
大切な人に作ってもらった、
鼻水まじりのほんのりしょっぱいおかゆを食べれば、
元気になって、会社でのお勤めも頑張れます。