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抗生物質使用量把握システム 全国に登録呼びかけ2月29日 7時18分
抗生物質の使い過ぎなどが原因で薬の効かない耐性菌のまん延が世界的に問題になるなか、三重大学の研究グループは抗生物質の使用量を把握するシステムを作り、全国の医療機関に登録を呼びかけています。
システムを作ったのは、三重大学医学部附属病院薬剤部の村木優一さんなどの研究グループです。
抗生物質は使用量が多いほど薬の効かない耐性菌が現れやすいと言われていますが、これまで国内では使用量を把握するシステムがありませんでした。
このため研究グループは、医療機関が入院患者に対して使った抗生物質の量を種類ごとに月別に入力し、登録するシステムを作りました。登録すれば、病院での使用状況が確認できるほか、今後はほかの医療機関と比較できるデータも提供されるということです。
研究グループは全国の医療機関に登録を呼びかけていて、これまでにおよそ500の医療機関が参加したということです。
村木さんは「抗生物質を使い過ぎていないか検証し、感染対策に役立ててもらいたい。耐性菌がまん延しない態勢作りの材料の1つになると思う」と話しています。
耐性菌の対策は、ことし5月に開かれる伊勢志摩サミットでも議論される見込みで、むだな使用をいかに減らすかが課題となっています。
抗生物質は使用量が多いほど薬の効かない耐性菌が現れやすいと言われていますが、これまで国内では使用量を把握するシステムがありませんでした。
このため研究グループは、医療機関が入院患者に対して使った抗生物質の量を種類ごとに月別に入力し、登録するシステムを作りました。登録すれば、病院での使用状況が確認できるほか、今後はほかの医療機関と比較できるデータも提供されるということです。
研究グループは全国の医療機関に登録を呼びかけていて、これまでにおよそ500の医療機関が参加したということです。
村木さんは「抗生物質を使い過ぎていないか検証し、感染対策に役立ててもらいたい。耐性菌がまん延しない態勢作りの材料の1つになると思う」と話しています。
耐性菌の対策は、ことし5月に開かれる伊勢志摩サミットでも議論される見込みで、むだな使用をいかに減らすかが課題となっています。